不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

読書

本を買う

忙しさは続く中、自分の一日の目標は着実にクリアしている。せめて明日が楽しみになるような事をしたいなと思い、自分へのご褒美もかねて、欲しかった新刊本を思い切って買う。思い切ったのは、何せ二冊だけなのに一万円を超えるという値段からだ。計算して…

青山真治『宝ヶ池の沈まぬ亀』/それでも人生と映画は

映画監督 青山真治さん死去 「EUREKA」がカンヌ映画祭で受賞 | NHK | おくやみ 先日読み終えた、とても分厚い日記。二段組でたっぷりと書かれているんだけど、核心的な事はやたらとぼかして書かれていて、日記は書きたい事ではなく書き残したい事を書くもの…

読みたいけど読めない

昨年から小説が読めない、読んでいないわけではないが数が激減した。何が原因かはようわからない、興味はある、買ってもいる、読み出してもいる、しかし読み進まない、そして本を閉じてしまう。現実が非日常になって物語を求めていない、わけではない、だっ…

本が揺れ続けている

あの頃、ジェイムズ・エルロイのいわゆる「暗黒のL.A.」四部作を読もうと思っていて、持っていなかった『ビッグ・ノーウェア』をAmazonで注文していた。それが届くか届かないかと待ちわびている日だった、揺れたのは。だからいつも今日という日を思い出すと…

中川右介『国家と音楽家』/国家は政府ではない

出す側はこういう事態になる事を想定していなかったであろうし、私も買って読み始めた時にこれほど現在にフィットしようとは思っていなかった、奇しくもベストタイミングの文庫化になってしまった読み応え十分な一冊。ナチス・ドイツ周辺と、共産国家ソ連の…

誰かの付箋から

写真も載せたが先日の本屋めぐりで吉増剛造の詩集を買った、現代詩文庫シリーズの一冊。短歌はまだしも詩はいまだに読み方がわからない、読み方本などを含めていろいろ読んでいるがまだ感触が全くない。されど開いたページに、引かれる言葉や一説があれば買…

かく語りき

図書館に行って、返して借りて帰る時に入り口付近にある「リサイクル本」コーナーをチラ見したら、光文社古典新訳文庫と思しき装丁があったので立ち止まって手に取ったら、ニーチェの『ツァラトゥストラ』だった。「水濡れあり」とのシールがあり、そのせい…

詩の本二冊

「詩」というもの/谷川俊太郎|「新潮」編集部|note 私にとって谷川俊太郎は『PEANUTS』の翻訳者がまず来てその次に詩人で、それでもその平仮名の詩がいまいち苦手だったのでそれほど読んだ事はなかったのだが、上記の記事を読んでこれはちょっとすごいな…

無理をしない読書

昨年末から読書熱がぼちぼちと戻ってきている、最近心掛けているのは無理をしない事だ。無理というのは「出だしがあまりおもしろくないな」とか「ちょっと読み通せそうにないな」とか「おもしろいけど、いま読むのはしんどいな」とかいった時に、これまでは…

二月五日、賢太

カミさんは自転車で動物病院へ行き、その間に私は図書館を往復。昨年とは打って変わった読書熱、とはいえ、勢いづくとすぐに萎むから気合を入れずに、赴くがままに読む。カミさんが戻ってきて一休みしたら、再び外出。モスバーガーで昼を喰って、本屋など寄…

都築政昭『「小津安二郎日記」を読む』/朝風呂、昼寝、酒

小津安二郎が日記をつけていた事は知っていたが読んだ事はなくて、ふと本書の存在を知ってこちらを読んでみた。日記からたどる小津の人生と作品で、ピシッとまとまっていた。引用されている日記を読む限り、これは別途読む事はないかなとも思った。朝風呂、…

四方田犬彦『ラブレーの子供たち』/食べ物は思い出

『詩の約束』を読んだ流れで四方田犬彦本を何冊か読んでいる、その一冊。世界中の芸術家が遺したレシピ、言及した料理を、その背景を説明しながら再現するという、なかなか大胆な連載をまとめたもの。食材は当然ながら撮影にも力を入れていて、『芸術新潮』…

詩を読み出す

一昨年末から歌集を何冊か買っていて、時折り開いては数首読んで閉じてそのうちまた開く、といった読み方をしていて、そこからちょっとした理由もあって、詩にも手を出し始めた。だがこれまで詩は散文に引用されている一説などを読んでその強さを感じていた…

年末年始に読んだ人物ノンフィクション

小佐野景浩『至高の三冠王者 三沢光晴』(ワニブックス)。三沢の一生を描いた評伝ではなく、1998年5月1日の全日本初のドーム大会の対川田利明戦までしかなく、それはタイトルにある通り三冠王者としての三沢光晴の姿と四天王プロレスを描こうとしたわけであ…

本は一期一会

古本屋で出会ったら買おうと思っている本がいくつかある。あまり見かける事はなく、かといって希少本というわけでもなく「日本の古本屋」やAmazonなどで検索するとそれほど高くない値段で見つかるような本。古本屋に行くたびにありそうな棚を見ては、ないか…

サイン本

先日買った本がサイン本だった。サイン本は何冊か持っているがどれもサイン本だから買ったのではなく、買ったらサイン本だったものばかりだ。自分から本にサインをしてもらったのは記憶にあるだけで三回ほどだ。初めては下北沢に三省堂書店ができて、そこで…

橋本倫史『東京の古本屋』/古本屋での日記

web連載時からおもしろく読んでいたが、こうして一冊になってから改めて読んでみると、これは名著ではないかと思う。ここにあるのは東京の古本屋の普段の姿であり、コロナ禍での個人商店の苦悩と葛藤であり、古本屋の歴史であり、個人の記憶だ。この個人とは…

増殖する本

俺はそこそこ読書好きで、カミさんはめっちゃ読者家で、お互い本の数はそれなりに持っていたが一緒に住んだら欲しい本が重なる事もあるから減るかもねと話していたのだが、趣味が全く違うし、紙の本が好きだし、自分が買う罪悪感を消したいのか相手が買うか…

九月一六日、孤狼の五平餅戦

目当ての店が休みだったので、せっかくだから景気良くしようとランチ焼肉に突撃。食後、映画館へ行き、『孤狼の血 LEVEL2』を見る。年末年始に「仁義」シリーズや『県警対組織暴力』を見てしまっていたのが悪かったか、名作と比較するのもいけないが濃度が違…

白泉社にはお世話になっている

Kindle Unlimitedはもうやめようといつも思うのだが、月が変わって新しいラインナップになると読みたいのがいくつか入っているので、そのままだらだらと続けてしまっている、それが相手の狙いなのだろうとはわかっているのだが。今月は白泉社文庫の漫画が結…

最近読んだ本

本を読まないというか読めない日々が続いていて、それでも気になる本は買っていたので積まれていくばかりだったのだが、最近になってようやく読めるようになったのでちびちびと読んでいる。感想も書いておきたいのだが、どうにもまだその気力は戻ってきてい…

最近読んだ本

最近、全然本を読んでいない、どうにも活字が頭に入ってこない、行き帰りの電車では音楽を聞くばかりで本を開かない。一時期ガーッと読んでは空白ができるというのはいつもの自分のパターンではあるのだが。最近だとYMOのドキュメント本と佐久間文子『ツボち…

一時期、紙の本と電子書籍、どちらがいいか、どちらが残るかという記事をよく見かけたものだが、どちらも長所短所があるのだからどちらもあればいいではないかとしか思わなかった

平成生まれの後輩は本はほぼ電子書籍で読むという。「嵩張らないのもありますが、どんな本でもだいたい同じフォーマットなところがいいですね。紙の大きさとか字詰めとかを気にしなくていいから純粋に頭に入ってくるんです」との事で、目から鱗とまでは言わ…

『ベルセルク』を我先に読もうとする高校時代だったんだ

漫画家 三浦建太郎さん死去 54歳 「ベルセルク」などの作品 | おくやみ | NHKニュース 『ベルセルク』の三浦健太郎が急逝した一報は本当に驚いた、五十四歳、あまりに早い。途中までは読んでいたのだが休載が多く遅々とした進行だったので、これはあとからま…

勝手に測定するな

電子書籍はもっぱら漫画ばかりで、活字の本を読む事はほぼない。セールの時に何冊か買ってはいるのだが読まない、どう頑張っても目が滑って頭に入ってこない、慣れなのかもしれないが読むならやっぱり紙がいいと買うか図書館で借りてしまう。ただ電子書籍で…

TIMELESS 石岡瑛子とその時代/読みたいのは遠景ではない

名前は知っていたし、近いところは通っていたはずなのにその作品にはほとんど通っていない石岡瑛子のノンフィクション、河尻亨一『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』(朝日新聞出版)を読むつもりになった理由はよく覚えていないが、東西ジャンルと多岐にわたる…

年末年始に読んだ本

この年末年始は本を三冊くらいしか読まなかった。昨年最後に読んだのは、養老孟司・伊集院光『世間とズレちゃうのはしょうがない』(PHP研究所)。たぶん対談自体は一、二度しかやっておらず途中で養老さんが飽きちゃった気がするし、妙なところに一行空きが…

今年の四コマ

今年読んだ漫画の中から、「最高だな」と思ったコマを無断でピックアップ。 よくこういう事をしています。 小犬のこいぬ【電子限定特典付き】作者:うかうか発売日: 2020/12/12メディア: Kindle版 今年一番笑った漫画です。 女の園の星(1)【電子限定特典付…

合わない

発売時に店頭で見かけて気になり、その時はパラパラ立ち読んでみたらどこかしっくりこなかったので買わず、しかしその後の書評などで評価が高く、昨日感想を書いた本でも紹介されていたので改めて図書館で借りて読んでみた本が、何がというわけではないがや…

世界文学の21世紀/出会いを求めて

翻訳家の都甲幸治が書いたエッセイとトークショーをおさめた一冊で、その時その場で即興的に書かれたものだが通して読むと何かしら一貫性があった。いろいろな国の小説を読んで、またそれを誰かに紹介する事で、あるいは他ジャンルの人と話す事で他者の存在…