不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

これは日記ではない

線上

その日から四十日後に猫が死んだ。その日から約半年後に引っ越して同棲を始めた。その年から十年が経った。その日を含めた三つの出来事に直接的な関係はないがかといって無関係でもない。猫はもう弱っていたのでその時期は近かったとはいえその日からの一ヵ…

三分の祈り

「わかるよ、クソだよねこの世界は。この病室も窮屈で、俺も牧師なのにこんな格好でごめん。でもさ、3分間ここにいるから、なんでもいい。吐き出してくれ。ぶつけてくれ。だから3分たったら、少し落ち着かないか」 (「わかるよ、クソだよねこの世界は」――米…

踊ろう

故あってカミさんが早朝、まだ日が登ったかくらいの時間に家を出ていき、俺はその二時間後くらいに起きた。家の空気がえらく冷たく、猫は炬燵から出てくる事なく姿を見ず、寒さに強い方とはいえ今日は寒くてシャツの下に長袖の肌着を着込み、マフラーも巻い…

テキストをくれ

有名無名に限らず、わりと好きな書き手の人がpodcastやYoutubeでの配信を始めており、つまり文章・テキストではなく喋りのコンテンツを作成していてそれはそれで喋り芸があるわけだから違うおもしろさがあるのは重々承知していて、実際いくつか聞いたりして…

日記と言葉

コロナ禍の日々を書き記しておこうと作家と編集者は考えたのだろう、いくつかの文芸誌で日記特集が組まれた。単行本としては『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(作品社)と『コロナ禍日記』(タバブックス)が出ていて、コンセプトは同じだが筆者が違い、…

SNSと日記の言葉

今日、TwitterのTLで「1945ひろしまタイムライン」が大きな話題になった。 1945ひろしまタイムライン|NHK広島放送局 真面目で真摯な試みだと思う、その一方で小さくない違和感を抱いた。それが何なのかを考えてみると、ハッシュタグにもなった「もし75年前…

七月四日、焼け野原

仕事がないわけではないが絶対に行かないといけないほどではなく、こういう時にどちらを選ぶかというと行く方を選んでしまう。カミさんも仕事の作業があるというので会社に行けば邪魔にならないし仕事もできるし一石二鳥、と言い訳まで作って。休み下手なの…

「これは日記ではない」

イヤホンの話の続きを書くつもりが休日になったので書くものが日記となり間が空いてしまった。空いてしまったと書いたけれど、休日はいわゆる「日記」を書くというのは自分一人で勝手に定めたマイルールで、忘れたり日記とは名ばかりのひと言呟きだったりも…