不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

踊ろう

 故あってカミさんが早朝、まだ日が登ったかくらいの時間に家を出ていき、俺はその二時間後くらいに起きた。家の空気がえらく冷たく、猫は炬燵から出てくる事なく姿を見ず、寒さに強い方とはいえ今日は寒くてシャツの下に長袖の肌着を着込み、マフラーも巻いて家を出たところで、カミさんから用が済んだと連絡があったので駅のコーヒーショップで落ち合って一緒に一杯飲んだ。朝の駅やコーヒーショップは人が増えたような、一年前とは違うような、結局わからん、何もわからん。夕方、速報で感染者の数が届いた、百人を超えた時には「あかんな」と思ったけれど、いまはもうどんなに増えても「増えたか」としか思えず、麻痺といえば麻痺なのかもしれない。自分だけは大丈夫などと思った事はないけれどやれる事をやるしかなくて、そうやって一年過ごしてきた。「うちで踊ろう」と歌われた、あの時俺はじゃがたらを聞いていた、そのあとでじゃがたらのムックを買ったはずなのだがどこへ行ってしまったか。みんないまも踊っているか、俺は結構踊っている、好きに踊ろう、誰かと一緒に踊ってなくても、自分のために自分で踊ろう。