不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

これは餃子ではない

 昼に食べた餃子定食の餃子が、どうにも包みが甘かったらしく箸で持つとどんどんバラけていく。これがまた大餃子なのでバラけると非常に食べにくい。無理くりまとめて口に入れていく。そりゃあ別々でも口に入れば同じではあるのだが、しかし餃子を因数分解した素材を口にしたからといってそれは餃子を食べたとは言えないのではないか。料理として一つの形になっているものを食べるのが食事ではないのか。「カツ丼」と「カツ煮とご飯」は似て非なるものではないのか、「鰻丼」と「蒲焼と白米」はほぼ同じでも違うものではないか、白米に味がついているいないだけの違いでもそれが料理というものではないのか。それにしてもバラけていく餃子はどこか切ない、これは餃子ではない、と食べながら思う私であった。