不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

流す曲

 坂本龍一が自分の葬儀のために作成していたプレイリストが公開されていたので聞いてみた。教授の音楽の変遷やルーツが見えてくるようだが音楽的な詳しい点は私にはわからない。ただ、そうか、葬儀にこれらを流してほしかったのかと思いながら、そんな音楽を会社や家や電車の中で聞いているというのも妙なシチュエーションではある。音楽は場所を選ばず届くのであり、鎮魂や追悼に場所や時間は関係ないといえばないのだが。母が亡くなった後のお別れ会では、彼女が好きだったヨーヨー・マビートルズを流していた。最後の〆は桑田佳祐が亡き母に捧げたという“ JOURNEY”を姉と私の気持ちとして選んだ。自分の葬儀の時に何を流したいかと考えてみた事もあるし、カミさんとも話した事があったが、式は生きている人のためのものだから好きにしてくれという結論になった。少なくともカミさんは私が嫌だなと思うような曲は流さないだろう。思いつかなければ、グレン・グールドのピアノを流しておいてくれ、ゴルドベルグ変奏曲だけでもいいからね。