不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

歩くのが早い

これを何と呼ぶ

定期的にといっていいだろう、SNS上で「男女の友情は成立するのか」という問いが話題になる事がある、今朝もなっていた。自分だけでなく相手次第でもあるので「人による」という身も蓋もないものが答えであろう、なので「するかしないか」であるなら「する」…

鍵は折れない

出掛ける時に玄関に鍵をかける、帰ってきて鍵を開ける時に、毎回持っている鍵をさして回した瞬間、パキンッと音を立てて折れる気がする。そんな事はこれまでに一度もないし、家の鍵以外でも起こった事はないのだけれど、鮮明に映像が浮かんで、音も聞こえて…

ファースト・テイク

いつ始まったかは知らないが、いつの間にか定着していた「THE FIRST TAKE」、たまに好きなバンドやミュージシャンが出るので見ている。一発撮りを売りにしているがライブや生放送のテレビと何が違うのかがいまいちわからない。マイクの前で横から撮るという…

帰りたくない

夜の散歩はカミさんと近所をぶらぶらと歩く、二十〜三十分くらい。一人だったら怪しいオッサンだなぁと思いながらぐるりと回って、だんだん家が近づいてくると、まだ帰りたくないなと少し遠回りをする。一人だったらどこかへ行ってしまいそうだ、行ってしま…

ズレ

一人になりたいなと思う事が増えていて、たまたま今日は会社でも自宅でも一人の時間ができたのでよかったのだけれど、なったからといって何かしたいわけではなく、一人でぼんやりしているだけだった。家で風呂の水を抜いている間、出入り口に座り込んでただ…

踵を踏む女

たとえばゴミ捨てのような短時間の外出で、カミさんは自分の靴の踵を踏んでサンダルのよう履いていく。靴の形が変わっちゃって長持ちしないよと言うと、そうだねとその時は言うけれどやっぱり踵を踏む。すぐそこにサンダルもあるのに。不思議なのはハイカッ…

本が揺れ続けている

あの頃、ジェイムズ・エルロイのいわゆる「暗黒のL.A.」四部作を読もうと思っていて、持っていなかった『ビッグ・ノーウェア』をAmazonで注文していた。それが届くか届かないかと待ちわびている日だった、揺れたのは。だからいつも今日という日を思い出すと…

◯一〇

銀だこの前でたこ焼きをつっつきながら「結婚すっか」と言ったのが十年前の一月二日で、婚姻届を出したのが三月三日だった。何故二ヶ月も空いたのかは忘れてしまった。趣味や性格、生まれ育ちに政治信条、晴れ女と雨男と様々な面で違うのに喧嘩もせずに仲良…

誰かの付箋から

写真も載せたが先日の本屋めぐりで吉増剛造の詩集を買った、現代詩文庫シリーズの一冊。短歌はまだしも詩はいまだに読み方がわからない、読み方本などを含めていろいろ読んでいるがまだ感触が全くない。されど開いたページに、引かれる言葉や一説があれば買…

文旦の黄色

風呂上がりのカミさんが言ってきた。今日も風呂に文旦の皮を入れたのだった。「文旦の事をどう思う?」 「どうって?」 「龍さんは文旦の、あの黄色に何を思う?」 「黄色に、何を」 「おいしかったなとか、皮をお風呂にいれて気持ちがいいとか、猫が嫌がる…

少しだけ死に続ける

四十代でどうのこうのという話題が流行っているようで、前にも書いたが四十を不惑というのは惑うからなのだと改めてよくわかった。読んでいるいくつかのブログでもそのテーマが書かれていた。四十代に入ったばかりの自分としては他人事ではないと思って読む…

二月五日、賢太

カミさんは自転車で動物病院へ行き、その間に私は図書館を往復。昨年とは打って変わった読書熱、とはいえ、勢いづくとすぐに萎むから気合を入れずに、赴くがままに読む。カミさんが戻ってきて一休みしたら、再び外出。モスバーガーで昼を喰って、本屋など寄…

夏の映画館

『孤独のグルメ』シーズン9の群馬県高崎市の回を見ていたらある映画館が出てきた。電気館という名前で、大正にできた建物だというのだが見覚えがある、もしかして一度だけ行った高崎の映画館はここではないか。いや、違うかもしれない、ここはどうやら名画座…

おれは

おれはドゥルーズだ。どう考えてもそうだ。見た目も知らなければ、彼がいつ死んだかも知らない。死んでいないかもしれない。しかし、明白なことがある。それはおれがドゥルーズであるということで、つまり死んだ男が、今、ここにいるのだ。わたしは、いつま…

終わりと散歩の途中

世界の終わりみたいだと言って隣にいる笑った彼女は世界の終わりが好きでそれはバンド名でも名曲のタイトルでもなく世界の終わりのような光景が好きなだけなのかと思ったらやっぱり本当に世界の終わりをどこかで求めているみたいで理由を聞くとだってみんな…

わすれないころしたい

ここを三年前も歩いていたと思い出しながらの道のりで届いた姉からのメールは眉間の皺を寄せてイライラする代物で、それは姉本人ではなくそこに書かれていた内容によるもので、あまり白くならないため息を大きくつきながら会社の忘年会会場に着いた、三年前…

ズタズタ

朝見たiPhoneアプリの天気予報が夜から雨が降ると告げていて今日の帰りは遅いからと雨用のゴアテックス仕様のややゴツメの靴を履いて出かけたのだがこの靴はゴツいだけに歩くとズタズタと音がするというか本当にしているよりもそういう音のイメージがあって…

私が答える「はてなブロガーに10の質問」

だいぶ乗り遅れたが、たまにはこういったものに参加してみる。 ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? ブログ名は一回変わって(短くした)、残っている「不発連合」は大学時代に悪友と作ったグループ名です。ハンドルネームは本名を英語に意訳したもの…

訃報が届いた

その人が早晩逝くであろうとは薄々、いやかなり確信を持って予想していたのでショックではないけれど、寂しさがないわけはない、ショックに慣れても寂しさになれる事はない。仕事で知り合った人だが、その人は早期退職をして鎌倉に住み、ドッグトレーナーと…

「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどういう意味であれ」

先日買った会社用のマグカップは店でパッと見た瞬間、気に入ったのだが、会社で見たり使ったりすればするほどいいなと思う。数や種類をそろえるよりも気に入った一つを長く使い愛でるタイプなので、物を買う時はわりと慎重に考える方で、かといってひょいと…

たいした人生を歩んでいない

私は平々凡々でとりたてておもしろみのない人生を歩んでいる。他人の過去のやらかした話や冒険譚を聞くたびに、自分にはこういう話がないと思う。改めて私の身に過去に起きた事を他人に話すとそれなりにドラマチックなところもあるようだが、だが話すほとん…

呼び方

この日記などネットでの一人称を基本的に「俺」にしているのは、「私」だとやや硬くて、「僕」という柄ではないから。やや改まった文章を書く時は「私」にしているのだが、最近は普段も「私」の方がしっくり来ている気がする、あくまで自分にとってであって…

吹かなくてもいい俺の絵心が火を吹いた

カミさんがiPadで落書きをしていたので、俺も久し振りにペンをとりました。結果、なかなか大惨事となってしまったのですが、それでもここに掲載。 まずはカミさんの落書きです、うまいですね。 俺のスライム、これはまずまずかと。 俺とカミさんのドラえもん…

追悼

仕事で関わっていた方が亡くなって一年経ち、その人が所属していた会社が主体となって追悼の展覧会が開催されるというので行ってきた。私とは十五年以上の仕事の付き合いがあったのだが、展示された彼の夥しい仕事・作品には全く関わっていない。主の仕事で…

酔い

緊急事態宣言が解除されて、居酒屋で酒が出るようになったというニュースを見ていた、嬉しそうに酒を飲む人たちが映され「家で一人で飲むのとは違うね」と笑顔で言っている人がいたが、酒そのものよりも誰かと飲む事が禁じられていたはずで酒は飲んでもそれ…

文は人なり

元アイドルが経営しているラーメン屋をめぐる案件は横目で見ているくらいだったのだが、騒ぎの中心となった人が反論ブログを書いたそうで、朝から話題になっているからついつい読んでみたのだが、これがなかなかのものであった、悪い意味で濃厚。書かれてい…

背中の穴

そういえば、一年前の九月は背中に粉瘤ができてその処置をした事を思い出した。先日黒猫の後ろ足の付け根にまた膿が溜まってしまい、病院で絞り出されて悲鳴を上げていたのだが、俺も粉瘤処置の時には「グヌッ~」と声が出たのでその痛さと辛さがわかる、初…

左足がうずく

二十年前の明日、俺はイギリスのオックスフォードにいた、大学の短期留学プログラムだ。何もあの名門オックスフォード大学に留学したわけではなくて、行った土地、街がオックスフォードだったというだけである。一度くらい海外で過ごしてみろと母に言われ、…

冷やし中華日和

「冷やし中華日和だな」と昼に上司が突然言い出して、何を言うんだこの人はと一瞬思ったが要は食べに行かないかという誘いなのだとわかって、「そうですね、ピッタリですね」と返した。「じゃあ行こう」と予想通り言うので部内の何人かとついて行った。朝か…

君はキモチップを覚えているか?

タイトルの問いかけだが、別に覚えていなくてもよい、というか俺もたったいま思い出した。あれは忘れもしない一年前、いや二年前だったか、それとももっと最近だったか、チップ(金のお札)みたいな紙に「thank you」といった言葉を添えて渡す――という、キモ…