不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

歩くのが早い

珍しく青

このあいだ「あそこの交差点はいつも赤信号でひっかかる」という日記を書いたのだが*1、昨夜ぼんやり見ていたTumblrでこんな引用が流れてきた。 今日祖父を、予約しておいた病院に車で連れていったときのことだ。2つ続けて赤信号に引っかかり不満を言ってい…

湯たんぽの魂

真冬はいつも湯たんぽを寝床にもぐりこませているのだが、その熱は動物の、それこそ丸まった猫のように思えて、だから朝起きて熱が失われていると、命を失ったかのように感じる事がしばしばある。数少ないが遺体に触れた時に「冷たいな」とすなおに思った。…

百円玉

ずいぶん前から風呂の脱衣所の籠に百円玉がポツンと置かれている、少なくとも昨年十二月くらいからはあるはずだ。脱ぎ着する際にズボンか何かから落ちたのだろうが、問題はカミさんのなのか私のなのかわからない事である。とりあえず私のだとは確証は持てず…

ような

書きたい事があるようなないような、書かない方がいいような悪いような、もやっとしたものを抱えていてそれは言語化した方がいいような悪いような、精神的に安定しているような不安定なような、今日はそんな心持ちだけを書いておけばいいかと開き直っている…

百年前の暑さ

ここ数年、季節の繋ぎが雑だとは何回も書いていたけれど、だからといって季節を繋がなければいいというわけではない。27.5度は夏だ、まさかこの時期に冷房が結構強く効いた電車に乗るとは思わなかったしそれを快適だと感じるとは予想できなかった。何でも《1…

「感」

仕事上のやり取りでたまに「スケジュール感はどんな感じでしょうか」と聞かれる事があり、そのつど「感」が被っているとか、「感」なら「なる早で」や「ASAP(as soon as possible)で」といったふわっとした回答でいいのかと思いながら、ちゃんと×月×日まで…

間違っているかもしれなくても

姉一家がそうだし、仕事相手もなったし、愛読しているブログの方も例のウイルスに罹った、またもや感染拡大中らしいがニュースや新聞でもほとんど報じられない、それでも周囲で感染する人が増えていっている。いつかそのうちカミさんや私も罹るだろうと覚悟…

焼肉バロメーター

全体の作業も早めに終わり、久方ぶりに打ち上げで焼肉へ行った。肉を焼く際に白米を口にせず、〆も小盛りのカルビクッパなんぞになった時に、自分はもはや若くないオッサンなのだと自覚した。他人の金で焼肉なんて、うれしい!たのしい!大好き!のはずだが…

「ズンズン歩いていた」

上司が会社に来るや、外から社に帰る私を見かけたらしく、「前の方を君が歩いていたんだけど、すごい勢いでズンズン歩いていたから声もかけられなかった」と言われる。「そんなに勢いありましたか」「あった」、暑いから早足になった感はあるが普通に歩いて…

名づけ

昨日の続きといえば続きだが、よくわからん課金制度が導入されたりAPI制限があったりした時よりも、名前が変わった今回が一番「Twitterやめる」(実際やめた)という人が多いのはおもしろい現象だと思う。名前が変わる事は中身も変わる事なのだと認識してい…

花を買う

母の命日なので花を買った。毎年カミさんが花を買ってきてくれるが、今年は私が買った。花を買う習慣がないのもありいくらくらいなのかも知らなかったので、花屋でプチブーケ的なものを選んだら思いのほか高く、他に安いのもあったがやっぱりこれがいいなと…

流す曲

坂本龍一が自分の葬儀のために作成していたプレイリストが公開されていたので聞いてみた。教授の音楽の変遷やルーツが見えてくるようだが音楽的な詳しい点は私にはわからない。ただ、そうか、葬儀にこれらを流してほしかったのかと思いながら、そんな音楽を…

雨男だけど晴れ男だった

仕事で外の現場によく一緒に行く人と話していたら流れで自分が雨男であると言うと、驚かれて「だっていつも外では晴れるじゃないですか。前の担当の時は雨ばっかで、あなたに変わってから晴れ続きだから、仲間内でも晴れ男なんだねって話しているくらいで」…

建築と曖昧

いつも眠いわりには眠りの深度は浅く、やたらと夢を見る。他人の夢の話ほど興味を覚えない(おもしろくない)ものはないのだが、自分で書き残しておくと後で読み返しておもしろかったりする。私はよく夢を見るけれど、どの夢もほとんど内容は忘れてしまい覚…

オリジナル

本日公開された村上春樹の発売直前の新作についての文章を読んで、何言うてんねん何が言いたいねんという気持ちになったが、一方で影響を受けて自分もこういう文章を書いた事があったなと思い出して一人でダメージを受けて悶えている。この日記のどこかにも…

物語

《もっと遠くへ、高みへ、もっと知らない場所へ、そういう場所に誘ってくれるのが【物語】というものなんじゃないのか?》というツイートを見て、また思い出した。十年以上前、ある小説好きの人と話をしていたらその人が「自分が小説に求めるものは、読み終…

チグハグだった

今日は朝から、いや何なら寝ている時からチグハグな感があった、カミさんが私の呼びかけに全く応じなくて怒る夢を見た。家にいた時は肌寒いのに外を歩き出したら暑くなって、けれど帰る頃にはまた寒くなっていた。会社ではこれは自分の仕事なのか何なのか、…

四月二日、ボウイ、龍一

Amazon prime videoで「デヴィッド・ボウイ 最後の5年間」を見る。5年というのは曲名に合わせたもので実質は晩年の10年くらい。最後まで音楽を作り、そして変わっていこうとした姿に感動。外出して昼飯を食い、いつもの本屋古本屋スーパーを回ってから帰宅、…

記念日

本日三月三日は桃の節句で雛祭り、我々の結婚記念日、そして一緒に住みだして初めてカミさんが鍵をなくした日です。どこやったんや。曰く、外から帰ってきた時は自分で開けて入ったんだから家の中にあるはずだ、とゴミ箱までひっくり返すも出てこない。鍵入…

PCのデフラグをしなくなった

少し前に夢に十年近く前に死んだ猫が出てきた、もふもふしてやった。先日、数年前に亡くなった仕事で親しくしていた人が出てきた、普通に会話をしていた。そろそろ母も出てくるのではないかと思っていたら、ついこのあいだ出てきた、何か話したかは忘れた。…

冬の出会いと別れ

あなたと出会ったのは二〇一九年の冬でした。その一年前に妻が難病になり、あれこれと対応している間に時間が過ぎていき疲れ切っていた私の前にあなたは現れて、冷たくなった心と身体を温めてくれました。すぐさま虜になりましたが、毎日会いに行ってはいけ…

これを何と呼ぶ

定期的にといっていいだろう、SNS上で「男女の友情は成立するのか」という問いが話題になる事がある、今朝もなっていた。自分だけでなく相手次第でもあるので「人による」という身も蓋もないものが答えであろう、なので「するかしないか」であるなら「する」…

鍵は折れない

出掛ける時に玄関に鍵をかける、帰ってきて鍵を開ける時に、毎回持っている鍵をさして回した瞬間、パキンッと音を立てて折れる気がする。そんな事はこれまでに一度もないし、家の鍵以外でも起こった事はないのだけれど、鮮明に映像が浮かんで、音も聞こえて…

ファースト・テイク

いつ始まったかは知らないが、いつの間にか定着していた「THE FIRST TAKE」、たまに好きなバンドやミュージシャンが出るので見ている。一発撮りを売りにしているがライブや生放送のテレビと何が違うのかがいまいちわからない。マイクの前で横から撮るという…

帰りたくない

夜の散歩はカミさんと近所をぶらぶらと歩く、二十〜三十分くらい。一人だったら怪しいオッサンだなぁと思いながらぐるりと回って、だんだん家が近づいてくると、まだ帰りたくないなと少し遠回りをする。一人だったらどこかへ行ってしまいそうだ、行ってしま…

ズレ

一人になりたいなと思う事が増えていて、たまたま今日は会社でも自宅でも一人の時間ができたのでよかったのだけれど、なったからといって何かしたいわけではなく、一人でぼんやりしているだけだった。家で風呂の水を抜いている間、出入り口に座り込んでただ…

踵を踏む女

たとえばゴミ捨てのような短時間の外出で、カミさんは自分の靴の踵を踏んでサンダルのよう履いていく。靴の形が変わっちゃって長持ちしないよと言うと、そうだねとその時は言うけれどやっぱり踵を踏む。すぐそこにサンダルもあるのに。不思議なのはハイカッ…

本が揺れ続けている

あの頃、ジェイムズ・エルロイのいわゆる「暗黒のL.A.」四部作を読もうと思っていて、持っていなかった『ビッグ・ノーウェア』をAmazonで注文していた。それが届くか届かないかと待ちわびている日だった、揺れたのは。だからいつも今日という日を思い出すと…

◯一〇

銀だこの前でたこ焼きをつっつきながら「結婚すっか」と言ったのが十年前の一月二日で、婚姻届を出したのが三月三日だった。何故二ヶ月も空いたのかは忘れてしまった。趣味や性格、生まれ育ちに政治信条、晴れ女と雨男と様々な面で違うのに喧嘩もせずに仲良…

誰かの付箋から

写真も載せたが先日の本屋めぐりで吉増剛造の詩集を買った、現代詩文庫シリーズの一冊。短歌はまだしも詩はいまだに読み方がわからない、読み方本などを含めていろいろ読んでいるがまだ感触が全くない。されど開いたページに、引かれる言葉や一説があれば買…