不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

「有難う、お疲れ」

 先日、Twitter*1で、何の文脈なのかはよく知らないのだが、「階段にお礼を言うのか」というフレーズだけを見かけて、まぁ上り下りのたびに階段にお礼を言う事はないかもしれないが、長年上り下りしていたのにそこから離れる事になったら、あるいはそこが壊される時になったら「ありがと」くらいは言うと思う。アニミズムといえばいいのか、私は物体にも魂はあるのではないかとうっすら思っているので、服やら歯ブラシやらを捨てる際には「あんがと、お疲れさん」と一声かけたりしている。だから、階段や建物にだって何かしらの気持ちは芽生えるであろう。

 今日、いつも通りコーヒーを淹れていたら、愛用しているマキネッタの取っ手がグニンッともげてしまった。そこかしこにガタは来ていたが単純な作りなのでまだまだ使えそうだったし実際に本体の金属部分は問題ないのだが、取っ手の修理は難しそうだ。十二年近く、ほぼ毎日朝と夜にこれでエスプレッソを淹れていたのだから酷使と言っていいだろう。本体に描かれているオッサンの絵もほとんど消えている。すぐに捨てる気はないけれど、やっぱり「有難う、お疲れ様」と呟いた。

*1:私はTwitterと呼び続ける事にしました。