不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

誰でも言い間違いはあるものだけれど

 バイデン大統領が本人を前に名前を言い間違えたり、討論会で言い淀んだり論旨がグダグダになったりしているのを見て、おい大丈夫かと思う人は多いし私もそういう感想を持ったけれど、考えてみれば私だってしょっちゅう言い間違うし、公開討論会でビシバシと打ち返せる自信もない。会社にバイデンは駄目だなと言った同じ口でプーチンとトランプを言い間違えている人もいた、そんなものである、その人は自分で気づいて笑っていた。まぁ一般人と米国大統領とを比較するのもなんだし、これで実際に大統領がボケていたら本当に困ってしまうのだが。

気づいている事に気づいている

 仕事で某高級ホテルへ行き、用がすんで社に帰るタイミングで強めの雨が降ってきたので贅沢にも(?)タクシーに乗る事にした。乗り場に行くとちょうど車が途切れていて、係の人に「来たらお呼びしますから中でお待ちください」と言われたので素直に中に戻り、出入り口付近で待っていたら、スルッと横を通った外国人観光客と思しき団体が乗り場に行き、ちょうど来たタクシーにスッと乗り込んで走り去っていった。係の人は「あ、いや、その車は、その」とアワワしているようだったが説明するタイミングがなかった事は見ていてわかった。違う方向を向いて見て見ぬふりをしたが、少し待ってから車が来て呼びにきた際に「本当にお待たせしてすみません」と謝られたのでたぶん気づいている事に気づいていたのだろう、「ええんやで」と心で言ってタクシーに乗ったが、その時にはもう雨は止んでいた。

帰り道の会話

 最寄り駅前から。

「もしもし。帰るメールに反応ないから電話した」
スマホが震えなかった、ごめん。帰ってコーヒー飲む?」
「うーん、遅いし、どうしようかな。歩きながらコンビニコーヒーでも飲むかな」
「……」
「あれ?」
「エッヘッヘッヘッヘ」
「??? どした?」
「何が」
「何で笑ったの」
「笑ってないよ」
「え」
「え」
「……まぁいいや、帰るね」

 帰宅。

「ただいま」
「おかえり」
「何で笑ったの? 寝ぼけてた?」
「寝てないし、笑ってないよ」
「確かに笑い声が聞こえてたんだけどな」
「混線でもしたのかな」
「いまのスマートフォンで混線する事あんのか?」
「さあ」
「ふーむ」

 帰り道で何も飲まなかったので、結局家でコーヒーを飲みました。

蓋が増えた

 蓋がない - 不発連合式バックドロップ
 蓋が多い - 不発連合式バックドロップ

 さらに割れて、ひと繋がりだった蓋がいまや四つに分かれてしまった。蓋が四つもあるなんてどんな大浴場だ、私の足も伸ばし切れない程度の大きさなのに。さすがに面倒くさくなって蓋をしなくなったが、この湿気多く暑い季節に、浴室だけでも蓋なしで全開にするのは耐えられぬと、災害時用に貯めておくべき湯を流してしまっている。往々にしてこういう時に限って何か起きたりしてしまうのだが、とフラグの様なことをあえて書いておく事でそのルートを潰しておく(何か言っているようで、冷静に読むとわけわからん一文だな)。先日の更新時に管理会社に浴室の壁の経年劣化と共に蓋の件も伝えておいたのだが先方からまだ連絡がない。まるっと交換してくれれば有難い、有料でも構わないのだけれど、はてさて。

最近読んだ二冊

 村井理子の本は自分の仕事ぶり、日々のこと、家族とのあれこれ、認知症の義母の対応、理解できない義父とのあれこれなど、まさにストレートな日記でおもしろかった。ようけ仕事しているな、興味の範囲も近いのだがこの人の訳書はそれほど読んでいないので、そのうち手を出してみよう。松本俊彦『誰がために医師はいる』は、先にウェブに移行した『みすず』に連載されている同タイトルの続編第一回を読んでみたらべらぼうにおもしろく、先日公開された二回目もそうだったので、これはと前書も読んでみたがこちらもやはりもしろい、目から鱗がボロボロと落ちて、高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』以来の衝撃、ずばり名著です。

夜のフェラーリ、不思議な往診 | 誰がために医師はいる・続 | 松本俊彦 | WEBみすず
ドラッグストア・カウガール | 誰がために医師はいる・続 | 松本俊彦 | WEBみすず

七月七日、都知事選、冷麺

 七夕の今日は朝から暑い。日中はもっと暑くなるだろうから、せめてと午前中に行動を開始。まずは投票所へ行き一票を投じる。バスで駅前に出て、始まった靴のセールをのぞくも、買う気満々だった時に限って欲しいデザインがない、今回はとりあえずスルー。電池交換に出していた腕時計をピックアップして、今シーズン初のうまい冷麺を喰いに行く、今夏もこれで乗り切りたい(食事する際に外した腕時計を早速店に忘れてしまう。あとで電話して確保してもらった)。暑さで余計な行動をしたくないので、とっとと帰宅する。麦茶と共に読書。夕飯を喰ってから、作っておいたアイスラテを飲みつつ選挙特番を見る。トップもゼロ確も予想はしていたが、二位三位はちょっと意外。分析を見ていると興味深い要素が多々ある。たとえばYouTubeTikTokの使い方など(まぁ私が知らんだけかもしれんが)。その他諸々、今後の選挙運動の変わり目になるかもしれないので、よくよく分析して対応した方が勝つし生き残るんじゃないかな。なんか選挙参謀みたいな言い方で何様だけど。あとたぶん私は化石としてに取り残される側だろう。夜の散歩に出るもちっとも涼しくなっていなくて不快なので、すぐさま切り上げてしまう。


七月六日、フェラーリ

 久々に立川へ行く。楽観で昼飯を喰って(相変わらずうまい)、やなか珈琲で豆を注文。オリオン書房をのぞいてから隣接しているカフェで時間を潰してから、高島屋内のキノシネマへ。 他にも見る候補はあったが、アダム・ドライバーファンのカミさんのリクエストで公開してすぐのフェラーリを見る。

 演技、撮影、音響、演出、構成、編集と全てが一級品(エンジン音はナイスだけど、レース自体はまあまあ)、ためらないのない確かな一筆書きのような極上な一作は眼福この上なしだが、見終わってみると「……で、だから何なんだ」とも思ってしまった。しかし、たぶんそれでいいのだろう、終盤エンツォが「あの件は我々の罰で起きたというのか」(≒そんなわけない)と言うように、神でも運命でも何でもなく、全てはあくまで私(たち)の個人の物語として全てを引き受けているのだから。ペネロペ・クルス、静かな炎のような演技で圧巻。それにしてもアダム・ドライバーはイタリア人を演じさせられ、歌わされ、惑わされ、小さい車に押し込められる役者だな、映画監督にそう思わせるのはどんな魅力なのだろう。

 鑑賞後、スマートフォンを見たら豪雨、洪水警報が届いていたが立川の方は静かなもの。コーヒー豆をピックアップして地元に戻ると、雨の跡あり、雷鳴轟くずいぶんな荒れ模様だったらしくちょっと体験したかった。回転寿司をつまんで帰宅。早速買ってきたばかりの豆でカフェラテを入れて(『フェラーリ』でもマキネッタを使うシーンがあった、さすが舞台がイタリア)、飲みながら先日配信が開始された『バーベキュー最終決戦』S3を見る、今シーズンもおもしろい。