不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

わすれないころしたい

 ここを三年前も歩いていたと思い出しながらの道のりで届いた姉からのメールは眉間の皺を寄せてイライラする代物で、それは姉本人ではなくそこに書かれていた内容によるもので、あまり白くならないため息を大きくつきながら会社の忘年会会場に着いた、三年前と同じ店だ。その三年前はカミさんが病気になってまだそれほど経っておらず、かつ仕事が無茶苦茶な状況になっていて、心身ともに疲れ切っていた。忘年会の翌日はまだ仕事があったのだが倒れてしまい一日寝ていた、その次の日には会社に行っていた、端的に言って狂っていた。だがこれで終わりだと思っていたら年明けからの三ヶ月がまた地獄のようであったのだから人生は多難だ、あれは人生において一番辛かった時期だったように思う。忘れられないだろうし忘れるものではないけれど思い出したくはないのだがやはり思い出して、そのうえ姉からのメールは放っておいた過去のツケのようにも感じられて、忘年会の日に過去に追いつかれたような気分になった。Kill the past,Jump over the ageなんて一文が頭に浮かんだ、過去は忘れずに、だが殺していく必要があるのかもしれない。