不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

プピー

 一昨年末あたりにエレクトリック・マイルスをいいなと思うようになってから楽しめるジャズ(というか音楽全般)の幅が広がったように思うのだが、まだフリージャズは手を出したり出さなかったりしている。オーネット・コールマンや後期コルトレーン、あとはアルバート・アイラーを聞いてみているのだが、フリージャズのサックスやトランペットはやたらと高音でプピーと鳴るのは何なのだろう。あれがいいとはどうしても思えない、耳が痛くなる時がある。あれは何だと考えていたところで思い出したのは、デーモン小暮閣下の言葉だ。確か阿川佐和子との対談だったと思うが、「メタルバンドのボーカルは何故あんな高音なのか」と問われて、「音が多くて大きいから声が埋もれないようにしている」と答えていたはず。デスメタルだとテキーラで喉をうがいした直後に歌っているかのような低音ボイスがいるがあれも高音にするのと同じ発想によるものかな。フリージャズのプピーもおそらく同じで、演奏の中に自分の音が埋もれないようにしているのではないか。全部憶測です。フリージャズの本でも読んでみようか、そんな本があるのか、ジャズについての本も少ししか読んだ事ないのに、そもそもまだまだ全然聞いていない、アルバート・アイラーについての本は買ってあるが同じくそれほど聞いていないのでまだ全然読めていない。とにかく使う時間が足りない、音楽にも本にも映画にも。