不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

talk

日付の会話

「令和七年七月七日で縁起がいいからって、婚姻届を出す人が多かったらしいよ」 「令和十年十月十日に別れなければいいね」 「三年の時間をとるあたり、リアリティありますな」 「令和十二年までは年と日付は並ぶんだから毎年あるじゃん」 「やっぱり七並び…

今夜の会話

「何もかもがどうでもよくなる時ってない?」 「あるよ」 「今日がそれです」 「何かあったの、会社で嫌な事を言われたとか、くだらない会話があったとか」 「ない。突如、全てが嫌になって、何もかもどうでもよくなった」 「うん……まぁそれは、燃え尽きたか…

食べたのはカレー

お願いしている作業が長引きそうだったのでバイトに夕飯をご馳走する事になったのだが、今年の春からスタートしてトータルでも一時間くらいしか会話をした事がないであろう相手と二人きりというのはなかなかハードルが高い。二十歳の女性に聞きたい事は特に…

カラオケの会話

「仕事のカラオケ、どうだった?」 「“異邦人”を歌うつもりだったけど、お偉いさんの持ち歌だったから危なかった」 「そういう気遣いもいるのか」 「だから“翔べ! ガンダム”を入れた」 「代わりの曲がずいぶん違うジャンルに」 「そしたらお偉いさんのツボに…

テレビを見ながらの会話

「(フォークシンガーの)イルカって何でこういう芸名にしたんだろ」 「蘇我入鹿から」 「まさかの大化の改新」 「デビュー当時は不敬だと右翼から抗議を受けた」 「知らんかったけど、ますます何で蘇我入鹿からとったのかという謎が残る」 真相はWikipedia…

夕食後の会話

「頭痛いなぁ。鎮痛剤あったっけ」 「あるよ、とってきてあげる」 「あんがと」 「(薬を手に)青は夢が続く。赤は目が覚める。緑は頭痛が止む。どれを選ぶ?」 「緑だよ(即答)」 頭が痛いのを何とかしたいんだから。「そんな映画ネタを覚えているとは思わ…

風呂の会話

「『一度でいいから見てみたい』」 「?」 「『女房が空の窯を見るところ』、龍丸です」 「窯……あ、風呂の事か」 「たまに君がボタンを押し忘れて、俺が空の浴槽を眺めてから服を着直して居間に戻ってくる事はあるけど、君のその様子を眺めた事がないからさ…

風の会話

「地下鉄から外に出た時に一緒にいた上司が『最近の体調はどうだ』と聞いてきたから、『ここ一ヶ月はまぁ悪くはないですね』と答えた瞬間、ものすごい突風が吹いてきて気をとられて、体調の話はそれで終わっちゃったんだよね」 「それは神様が『その話題はや…

担当美容師との会話

「(髪を見るなり)……前回から今日までの間に、どこか別の美容院に行って、パーマなんかかけたりしました?」 「え? いや、行ってませんよ、かけてません」 「ふーん。じゃあ髪質が変わったのかな」 「(していない浮気を疑われているような気分になりつつ…

話題の話

「『飲み会に男ばっかじゃつまらないから女を呼ぼう』も『男だけで飲むのが一番いいよな』も、ようわからん感覚だ」 「それは同根の問題、というよりも、同じ人が言っているんだよ」 「というと」 「『女』は『口説く対象』だから、男ばっかじゃつまらないし…

十三年

「結婚記念日です、十三年」 「イエイイエイ」 「(毎年変な反応だな)十三年はレース婚だそうです」 「レースカーテンでも買う?」 「必要なら」 「いらないね。それにしても毎年この日ってこんな寒かったっけ」 「記憶にないね。一年どうでしたかって、そ…

昨日の続きを会話で

「昨日の日記ってさ、ノロケだよね」 「……そうかな」 「そうだよ」 「そうか。んー、消したり直したりした方がいいかな」 「いや、別にいいと思うよ」 「あい。でもあれだよ、一人の時間がいらないってんじゃないんだよね」 「それはそうだ」 「一緒に住む時…

昨夜の会話と余談

「龍さんの 人生輝く 五平餅」 「?」 「日記を読んでの一句」 「……『それにつけても金の欲しさよ』を下の句に」 「それは何でもいけるね」 「いや、『それにつけても休み欲しさよ』かな」 「もっと切実になった」 今朝食べた時には五平餅はすっかりタレを吸…

寝しなの会話

昨夜、寝室の電灯を消し、あとは寝るだけになった時に、「緑の細胞~♪」 「み、みどりの、さいぼう?」 「そういう歌があったじゃん」 「知らん」 「なんとか帝国の」 「……あ、ゆらゆら帝国の”発光体”か。あれは《緑の液体》だよ」 「そっか」 「そう」 「お…

今日の一曲

「俺が一時期『ヤンヤンヤンヤン』と歌っていたのを覚えているかい?」 「あったっけ、そんなこと」 「忘れているのに言うのもなんだが、元ネタをたぶんスピーカーで初めて流す」 「……あー、歌ってたね、これ」 「正確には『ヤンヤン』じゃなくて『ヤーヤー…

風呂上がりの会話

昨日の風呂上がり、カミさんが私をじっと見ている。「なに?」 「顔色が悪いね」 「風呂上がりで体温上がっているのに悪いのか」 「青白い」 今日の風呂上がり、またもや見ている。「今日はどうなんだ」 「昨日よりはマシ」 「ならいいか」 「昨日は五十点、…

今日の会話

会社から家に帰って。「〈浴室の簡単な工事〉は無事に終わった?」 「終わったよ。風呂に入ってもいいけど工事したところは触らないでってさ」 「あい。それで〈その時に業者に確認したくて、朝に「工事終わった後でいいから聞いておいてね」とカミさんにお…

ゲリラ豪雨の会話

雨力 - 不発連合式バックドロップ「雨力が戻ってきたのかな」 「俺の? まだ心身共に弱っているよ」 「でも以前よりは回復したでしょ」 「これは明らかに前より強くなっている」 「一度弱くなってから回復すると、前より強化される」 「サイヤ人か。それにし…

聞こえてきた電話

少し前の事だが、会社で別部署から聞こえてきた電話のやりとり。「お願いしますよ、レンコンの天ぷらでも食べてさ、おいしいでしょ、レンコンの天ぷら。塩でね、それ食べてさ、申し訳ないけど」 確かにレンコンの天ぷらはおいしい。個人的には天つゆもいける…

誕生日の会話

「誕生日おめでとう」 「有難う」 「この一年、いかがでしたか」 「公私共に充実していました。昨年に続いてやや働きすぎだけど、まぁこのペースならいいかなと。フリーなのに依頼が来て忙しいのは有難いし」 「無理せず。側から見ているともう少し公私のメ…

帰り道の会話

最寄り駅前から。「もしもし。帰るメールに反応ないから電話した」 「スマホが震えなかった、ごめん。帰ってコーヒー飲む?」 「うーん、遅いし、どうしようかな。歩きながらコンビニコーヒーでも飲むかな」 「……」 「あれ?」 「エッヘッヘッヘッヘ」 「?…

今日の会話

「一昨日の日記の『雨力」って何て読んだ?」 「えー、『あめりょく』かな」 「それか、なるほど」 「正解は?」 「あんな言葉ないんだから正解も何もないんだけど、まぁ『うりょく』だと能力っぽすぎて、『あめぢから』だと力入りすぎな感があるから、『あ…

診察室の会話

「(この日の日記に書いたような事を話す)」 「なるほど。今も疲れているけど咳は出ない?」 「そうですね、少ないです」 「じゃあ、薬を減らしてみようか。減らせるならそれがいいからね」 「そうしてみましょう」 「……だけどさ」 「はい」 「また通常業務…

今朝の会話

「毎日疲れ切っているので寝つきがいい」 「おやすみ三秒の私より早いよね」 「夜中に起きる事もないし。いい事だけど疲労が理由だから喜べん」 「昨夜、喉が渇いて起きたら咳き込んでたよ」 「咳もぶり返しとるなぁ」 「心配していたら、今度は『♪フフ フフ…

ファンの存在を初めて認識した

カミさんが「友人に誘われて横浜スタジアムの野球を見に行ってくる」と言うので、その友人がベイスターズか相手チームのファンなのだなと思っていたら、「いや、DEENのファン」と言うから、もう少し詳しく話を聞いてみた。「メンバーが始球式に出るの?」 「…

今日の会話

「自販機でほうじ茶のペットボトルを押したら、白葡萄ソーダが出てきた」 「それは当たりか外れか」 「価格はこっちの方が高いから当たりかな」 「入れ間違えかね。じゃあ白葡萄ソーダを押したらほうじ茶が出てくるのかな」 「その自販機に白葡萄ソーダなか…

文旦の黄色

風呂上がりのカミさんが言ってきた。今日も風呂に文旦の皮を入れたのだった。「文旦の事をどう思う?」 「どうって?」 「龍さんは文旦の、あの黄色に何を思う?」 「黄色に、何を」 「おいしかったなとか、皮をお風呂にいれて気持ちがいいとか、猫が嫌がる…