不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

フランチェスコ・トリスターノ コンサート/優男がビートに乗って

 思いつきと勢いで買った*1フランチェスコ・トリスターノのコンサートに行ってきた、ハコは銀座にあるヤマハホール。彼の事は確かグレン・グールド周辺から知ったはずだが、このコンサートではバッハなどの古典クラシック(トートロジー?)ではなく、ポスト・クラシック/現代音楽を演奏するそうで楽しめるかやや心配していたが、これが存外おもしろくて目から鱗。ピアノにキーボード、さらにシンセサイザーを一人で巧みに操り、合成やシーケンサーを駆使した音の数々。中にはビートを主体とする楽曲もあって、そのノリと照明はSONICMANIAの真夜中のアクトだったら観客を踊らせるのではないかと思うほど。実際、私は身体を揺らしたりリズムを刻んたりしたくなったが、そういうコンサートではないので我慢した。カミさんも楽しんだようで、思いつきと勢いで来てよかった。日曜には三鷹で、今度はクラシックを演奏するそうなのでこれまた勢いで行こうかと思ったがチケットは完売していた、残念。やはりコンサートはいいな、刺激になった。


昨年の俺たちと今年の俺たち

 仕事用シャツは長袖の方が好きで、ある程度までは袖を折って対応していたのだが、さすがに七月に入ってこの暑さなので、ぼちぼち半袖に切り替えようと思う。そうカミさんに言ったところ、「襟をチェックしてね。汗染みとかないように。ひどければ捨てて買い直そう」との言葉をもらい、そのつもりでタンスの中の半袖シャツをチェックしたら、クリーニングのビニールに包まれた半袖シャツが数枚出てきたっきりであった。随分少ないなと記憶を辿ると、朧気げながら昨年後半の衣替えの段階で、もう限界で捨てるやつとクリーニングに出すやつとを仕分けして、少なくなった分はあとから補充するつもりだった事を思い出す。その事をカミさんに伝えると、「昨年の俺たちはしっかりしていたけど、今年の俺たちが駄目だったという事だね」とまとめてくれた、その通りです。近々買いに行こう。

湿気の季節にスチーム

 一人暮らし時代はシャツにたまにアイロンをかけていた。家族で住んでいる時から結構好きでやっていたのだが、次第に面倒になってきてカミさんと同棲する頃にはやらなくなってしまった。しなくてもいいようなシャツを買うようもなったし。されど、れっきとしたオッサンになって、ノリがパリッときいているほどでなくても、もう少し身だしなみには気をつけてもいいかもしれないとふと思って、このたび貯まったポイントを使ってスチームアイロンを購入してみた。早速使ってみるとなかなかいい具合にシワが伸びる、これはいい買い物だったのかも、まだたった二回/二着にしか使っていないのにそんなふうに思うのもなんだが。とはいえ、少なくとも湿気多い梅雨に頻繁に使うものではない気がする、暑すぎる。

六月三〇日、甘辛天国

 よく眠れた、暑さと猫の餌の催促でいつもより早めに起きる。午前中はうだうだと過ごして、何を喰うかと話しながら外出。食べたものを探していたら、ふと鰻を喰いたくなって、夏の鰻は旬ではないが本格的に暑くなる前に精をつけるか、いやしかし何でもない日に贅沢な、いやいや頑張った自分へのご褒美だ、何でもない日にだって食べていい、というわけで以前一度行った鰻屋へ。混んでいたが幸い待たずに入り、くりから焼き、ヒレ焼き、そして鰻重を食す、うまいなー、しみじみ味わう。では夜は何にするかと駅ビルの催事を見に行ったら、これまた私の好物である五平餅が売られていたので、これでいいというかこれがいいとカミさんに言う。年に一、二回出るかどうかなので、苦笑しながら承諾してくれる。ただ催事スケジュールを見たら七月後半にも別の五平餅の店が出るらしいので、またすぐに機会が来る。帰宅、軽く読書をしてからBlu-rayで購入していた『アンダーカレント』を私は再見*1、カミさんは初見な上に漫画も未読。スクリーンだといいんだけど、家でこうして見るとやや冗長に思えてしまった、映画館ならではの緊張感が薄いからだろう。鑑賞後、カミさんに原作漫画を渡す。夕食は五平餅だけでなく、鶏の唐揚げとサラダもつける。昼も夜も甘辛だらけで、私の天国ではあるが、さすがにちょっと飽きる。『光る君へ』を見終えたら、明日からまた仕事かとがっくりし、カミさんに「サザエさん症候群ならぬ『光る君へ』症候群だね」と言われる。

六月二九日、吾妻さんはSFファン

 仕事で出かけるカミさんを見送ってから二度寝、昼前に起きるつもりがアラームをつけ忘れ、気づいたら十四時を過ぎていた。シャワーを浴びて目を覚まして外出、つけ麺を食していたらカミさんから仕事が終わったメールが届いたので、渋谷で待ち合わせる事にして移動。エクセルシオールで合流。一息ついてから、クラブクアトロへ行き、毎年恒例の吾妻光良 & The Swinging Boppersのライブ。全編見られるかわからないので、出入り口がやや近いところに陣取る。ベースとトランペットが代打だったからなのか、いつもの定番曲より往年の名曲カバーが多めのセットリスト、アッパーな曲も少なめだったが(でも“150-300“はやった)、これはこれで渋くていい、渋いというのは私が曲を知らないからそう思うだけかもしれんが。吾妻ひでおだけでなく、こっちの吾妻さんもSFファンで、中でもギブスンが好きらしく、まさかライブMCで『ニューロマンサー』の話が出てくるとは思わなかった。随分前に一度だけ読んだが、読み直してみようかな。本編最後の新曲がこれまた誰もが頷くドメスティックな歌詞でよかった。この辺で体力の限界になったのでアンコールは聞かずに退席。渋谷を逃げ出し、地元のココイチで食事をしてから帰宅。今日もまた疲れたがいい疲れかな。今宵もよく眠れるといいのだが。


大仕事の区切り

 仕事の一環ではあるのだが、なれない作業に知り合いのいない現場、そこから身動きがほぼできない状況で昼から夜までかかるという、なかなかハードな一日を過ごした。自分の作業量は少ないのだが、かといってぼんやりもできないし、手持ち無沙汰気味だったのも逆にしんどかった。ろくに飲食できないのもキツくて、途中で何とかベルギーワッフルとコーラを身体に入れて最後までもたせた。終わる頃には疲労困憊のヘロヘロへロッピではあるものの、結果が考え得る最高のものであったから、心で一人ガッツポーズ。方々に挨拶をしてその場を去った。今日で何度か書いてきた大仕事の一つの区切りとなるだろう、疲れたけどいい仕事だった。

余裕の時間

 初めての駅・町へ行くなら事前に到着時刻から逆算して最寄りの駅やバス停から出立時刻を調べるのは今や容易になったけれど、それに沿えばピッタリの時間に着くとわかっていても予定の三十分くらい早く着くように行動してしまう。公私関係なく、またいつも行くところでも早めに着くようにしている。遅れるよりはいいと思う。遅刻したくない、相手がいるなら待たせたくない、ひいては相手の時間を奪ってはならないという気持ちがないわけではないが、それ以上に自分の時間を自分の都合で自分の意思で持っていたいのだ。要するに余裕が欲しい、自分に余裕がないから、だから意図的に余裕を作る。早めに着いてもどこかに喫茶店があったり、なくてもコンビニのイートインでも、はたまは駅のベンチでもいい、待つ場所はある、と思っていたら今日行った駅は近くに喫茶店はない、コンビニはあれどイートインはない、ベンチも見当たらないで三十分以上コインロッカーの前でペットボトルのお茶と共に待ちぼうけであった。まぁこんな時間も悪くない、たまになら。