買い出しと散歩の一日。
一年以上ご無沙汰しているカミさんの実家へ行く、暮れのご挨拶といったところだが、単に飯をご馳走になるだけなので何だか申し訳ないと思いつつ、うまい鰻に遠慮なく舌鼓を打つ。すると、これも食べなさい、こちらの分もあげるよともらっていたらかなりの量になるものの残すわけにはいかないので自分のぶんは完食。これはもう夕飯はいらないパターンだ。家に移動し、炬燵で猫を交えて茶を飲みながら談笑。途中義弟夫婦も来る。だらだらしていると夜になってしまいそうなので、夕方前にお暇する。地元に戻り、スーパーで少しだけ買い出しをしてから帰宅。やはり全く腹が減らないので茶を飲みながら、ぼんやりテレビを見て過ごす。
カミさんがオンライン打ち合わせがあるというので自室に引っ込んでいたが寒かったので寝室に移動し、iPadでネットを見たり漫画を読んだりして過ごす。打ち合わせが終わったら外出して、コメダ珈琲で昼飯と読書、持ってきた一冊を読み終えてしまったので手持ち無沙汰になってしまった。電車で九段下に出て、神保町の本屋を回った後、靖國神社を散歩して時間を潰してから日本武道館へ。一年二ヶ月ぶりかつ本年最初で最後のライブはやはりこの人吉井和哉。バンド解散後の純粋ソロライブは渋めかつ攻めのセットリストで、それはきっと自信と解放感の表れだろう、もしかしたらソロのピークを迎えようとしているのかもしれない。ただパフォーマンスとしては、ディストーションを効かせたアレンジは悪くないけど、攻めの楽曲群だし、ツアーの疲労もあってか喉は不調気味、高音は出ていないし音程がとれないところもあった。それでもやるんだよ精神は買うけどね。とはいえ、聞きたい曲はほぼやってくれたし、今年最後のイベントとして満足であった。
冷え込んでいて今シーズン初のダッフルコートを引っ張り出す。キリッと冷えた空気は気持ちいい。久し振りに新宿に出て、目当てのラーメン屋があったが長蛇の列、次候補のパスタ屋も混雑していたので、もういいや、値段は高いけどうまくて空いているし年末だしちょっと豪勢に行こうではないかと伊勢丹食堂街の天一に突撃し天丼。うまいうまい、味噌汁が赤だしなのもポイント高い。紀伊國屋に行くと一階出入り口付近に瀬戸内寂聴の新刊本の幟が乱立しており、なんだか宗教みたいだなと思ったが実際に宗教みたいなものだった。本を一冊購入。映画館でTと待ち合わせ、『マトリックス レザレクションズ』を見る。正直退屈ではあったが、現実と虚構の哲学問答の果てに辿り着くのが「必ず最後に愛は勝つ」なのは『1』から貫かれたところであり、最後までやり切るのは偉いといえば偉い。内容も映像も古さからは逃げられないけれど、それら全て受け入れて先へ行くのだという覚悟の主張ならば肯定はする。喫茶店、昼飯でふられたパスタ屋で感想戦を行ってから解散。ホットキャラメルラテを飲みながら、寒い寒いと帰り道を歩いていく。
休みの初日は朝寝に限るが猫に起こされていつもの休日くらいの時間に起きる。だらだら過ごして、先日雑誌で駅前に蕎麦屋ができた事を知ったので行ってみる。やや並んで、雑誌に載ったから混んでいるんだなと思ったらホールがオバチャン一人で回しているからだった。鴨せいろ、結構うまし。銀行で諸々の対応をしてからカラオケ、おそらく年内最後。本屋に寄ってから、夕飯どうするかなと思っていたらスーパー店頭で売られているチキンがうまそうだったので、それにする。食後はチャイを飲みながら本を読むなどただのんびり、よいクリスマスの夜。