不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

四月二〇日、靴買い

 今日は仕事をするとカミさんが言うので、別行動。図書館近くの蕎麦屋でメシを喰ったら残念なものであった。そのあとはぶらぶら歩いて駅前に出て、喫茶店でコーヒー二杯と読書。隣駅まで歩いて、靴屋をのぞく。何足かソールが駄目になってしまい、これまではリペアを依頼したが需要がないのか、昨年終了してしまった。ソールが擦り切れるほど履くという事はそれだけ馴染んだという事だから、ある意味でリペアしてからがその靴の本番とすら思っていたのに残念。それでもう何足か限界に来ていたので、一足買う。郵便局に行くカミさんとすれ違いで帰宅し、靴の整理と共に玄関周りを少し掃除して昼寝。夕飯は豚キムチ。食後は映画からの流れで先日から見始めたドラマ版『FARGO』シーズン1、俺は再見、カミさん初見。

四月一九日、当たり

 寝ていたら電話がかかってきて、あーもう抗議の電話だ、きっとそうだ、心配した通りだよ、あー……とスマートフォンの画面を見たら上司からで、だったら違うな、ミスかトラブルかと違うヒヤヒヤを覚えながら出たら、今夜の持ち回り当番制の仕事の手伝いをしてくれないかという連絡であった。今日の担当が後輩で初めてだから誰かついてやってほしい、本当は別の奴に頼んだんだけどそいつは子供の誕生パーティがあるみたいなんだよ……と言うので、じゃあまぁ仕方がないのでやりますよと引き受ける、手伝いという形とはいえ四人の持ち回りなのにこの四ヵ月で三回目の出番である。いつも貧乏くじばっかりだなぁとこぼしたら、「それがそのうち当たりくじになるんだよ」とカミさんに言われて目から鱗が落ちる、いいことを言うねぇ。「それか、小さく当たっていて気づいていないだけか」、それはちょっと寂しいではないか。夜仕事なら昼はもう何にもしない、仕事なくても何もしないつもりだったがよりそう思って、ただただだらだらする。早めの夕飯喰って会社へ行き、作業の指示をして、あとは見守りという名の待機をしながら音楽を聞く。

四月一八日、心配事

 ちょっとうまく寝れず、起きた第一声が「疲れた」であった。こんな体調でも仕事に行くのだから世は理不尽である、そもそも日曜なのに。しかし修羅場も最終日、残す作業も少なく進行もよいので気分はラク。新しいキーボードが絶好調なのでむしろ仕事が欲しいくらいだ、嘘だ、仕事はいらない、金は欲しい。そうこうしているうちに終わりを迎えようとしている。ちょっと明日、社内の別部署の人から抗議の電話が来そうな気配があるのが唯一の心配事である、そんな気配を感じ取るなら先に何とかしとけと思うが何ともできないから困る。まぁあくまで気配で、たぶん大丈夫だし、文句あったら別の人に言えとも伝えてあるのだが、やれやれ。

四月一七日、一人の時間

 重い身体を引きずって会社へ。黙々と作業を進めるのみ。夕食を部員の人達と喰いに行く時間になったが、三十分後に届け物が来る予定なので先に行ってもらい待機していたら、さらに三十分かかると連絡があったので別で食べる旨をメールで伝える。物を受け取ってから雨の中、一人ふらふらと出かけたものの、十九時過ぎていて閉める店も出始めたので、さくっと喰えるカレー屋に入り、閉店間際のサンマルクでカフェオレ一杯飲んで会社に戻る、ふとした一人の時間が楽しかった。

立ち上がり

 疲弊していくと、一旦動き出せば結構動けるものなのだが立ち上がりが遅くてしんどくなる、人間もPCも。忙しい時の朝はとにかく体が重たくてしんどい。同じように会社のPCも立ち上がりがえらく遅くて、お互い大変だねぇなどと思っていたが今日は全く動作がよくならないのでこれはおかしいと調べてみたらトラブルが判明し、あれこれやって解消して再起動してみたら立ち上がりもサクサクになっていて裏切られた気分。俺も体内の何かをいじればたちどころによくなるようにしたい、予期せぬエラーや不明なクラッシュも起こるようになりそうだけど。

変化

 先の冬は寒いといえば寒いのだが例年に比べるとそれほどの寒さではなかった気がする、そして今度の春はといえば桜が早々と咲いて散っていったのはまだいいし、花粉もそれほど飛んでいないように感じるのも有り難いくらいなのだが、何となく春を満喫せずに終わろうとしているように感じられる。先日は初夏のようであったし今日は空気がやたらと冷たい。それは俺が季節を感じる余裕がなくて気づいた時に過ぎ去っているからか、季節をきちんと感じているからそう思うのかどちらだろう。今年も近所のウグイスの鳴き声が聞こえてきて、あれは録音ではないかと疑っているのだが下手なウグイスの鳴き声も混じっているから本物もいるようだ。

集中

 時折り訪れる集中しまくって仕事をする一日であった。集中といってもPC画面の作業ページを凝視するわけではなく、わりと他の仕事をしたりだらだらとネットサーフィンなどをしていて、はたから見たら全然集中していないように見えるのだがその実、頭の半分は進行中の作業をどう進めるかどうまとめるかをフル回転で考えていたりする。サボりの言い訳のようだが、意外と作業進行が速いのであながち嘘というわけでもないと思う。全集中してしまうと呼吸が浅くなるのであまりしたくない、後半はそうなった、目標を達成できたらもう今日は何もしなかった。