不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

義理の兄の母

 義兄の母が亡くなった。昨日通夜今日葬式だが場所が仙台で、いまの私にはそこまで行く体力気力時間がない。昨夜ライブに行ったやんけと言われそうだが、近いうえに三時間座って見聞きしていただけだったのでお許しいただきたい。姉からも「無理すんな」と言われたので無理せずに東京から「安らかに」という思いを飛ばした。義理の兄の母という近くて遠い、会ったのは全部で両手で足りる程度であろうがそれなりにお互いの事は知っていて、親しくはないけどよそよそしくもなく、家にも泊まりに行った事がある、そんな関係。私の中ではニコニコしながらしれっと毒を吐いたり辛辣な事を言ったりする人で、好ましく思っていた。たしか一度だけだったと思うが銀座の煉瓦亭で食事をした事を何故だかよく覚えている。東日本大震災では被災し、家の中のものが津波ですべて駄目になってしまった。そこには姉経由で預けていた私のちょっとした荷物もあって、「ごめんね」と言われた事があった、そんなの気にしないでくださいとしか言えなかった。「何でも欲しいような、もう何にもいらないような気分なの」とも言っていたのを覚えている。もう一度くらい会いに行けばよかったなと、やっぱりいまさら思って後悔している。