不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

一二月三〇日、買い物、ソナチネ

 アメリカから帰国した友人と会う予定が入っていたが数日前に発熱したと連絡があり、それはいかん、お大事に、また改めてと約束をして、今日もぽっかりと時間が空いてしまった。まぁ特に何もしなくていいだろうと決めて、バスで二つ隣の駅に出る。何喰おうかねぇとカミさんとぶらついて見つけた餃子屋に入ったらこれが当たり、この年末は予定はなくなるものの悪くない過ごし方をしている。本屋に寄ってから喫茶店に行き、談笑と読書。駅ビル地下のスーパーで刺身だけ買って、バスで最寄りバス停の手前で降りて、今度は大きいスーパーで買い物。今年はこまめに買い物をしたので、大量の荷物を持たずに済んでいる、これで年末年始の買い物は完了。夕飯は昨年買った餅がいまだに冷凍庫にあったのでスープと共にそれを食す、意外といけた。夕飯後にBlu-rayの『ソナチネ』。バイク事故で乖離していたビートたけし北野武のメンタルとフィジカルが交錯するようになるわけだが(そのバランスのよさによる最高到達地点が『HANA-BI』)、その前の乖離状態で前人未到の域に達した映画監督北野武の最高傑作。エレベーターアクションのカット割りはなんなんや。たけしの虚無と笑顔のギャップよ。随所のユーモアの挟み方と夏休みシーンがまことに秀逸。これまた初見のカミさんが「(『HANA-BI』より)こっちのほうが好き」と言ったのは意外ではあるがよかった、ちょっとほっとした(否定されてもそれはそれなのだが)。これが今年最後の映画鑑賞かな。