不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

九月二三日、報い

 朝寝をするつもりが仕事の電話が来て、内容自体は些細なものだったが目が覚めてしまったので起きる。だらだら過ごして、昼前に外出。立川へ行き、まずは久し振りに「楽観」でラーメン、うまし。立川店は空いていていいなと思っていたら、食べ終わって店の外に出たら行列ができていてタイミングがよかっただけだった。唐揚げもうまいよ。オリオン書房を覗いてから(いい本屋だがフロアが縮小したうえにブックカバーも有料になってしまった)、シネマシティ2へ。

 極上爆音上映でジョン・ウィック:コンセクエンス』。生きていないだけの死神ジョナサンの死に場所探しも最終章。ここに来て登場人物など新要素をてんこ盛りにしすぎたために、物語のカタルシスは浅薄になっているが(そもそもアクション、復讐以外にカタルシスはないのだけれど)、世界観、ギミック、そしてキメのシーンのために時空間を潔く無視して作り上げた光景はもはや歌舞伎で、そう思うといろいろと許せた。言わずもがなアクションは最高、中でも俯瞰しての長回しガンファイトは脱帽拍手。長回しだと一人称のFPSゲーム的な目線が多い中で、初めてかつての縦・横スクロールゲームを想起させる温故知新な視点と演出だった。

 しかし広げ過ぎた世界観を、建前でも律儀に一つひとつ畳んでいこうとする生真面目な姿勢は好きだけど、さすがに冗長になっておりもっと短くタイトにしてほしかったのが正直なところ。ベルリンのパートは丸っとカットしてもいいのでは。とはいえ、そのあとのクライマックスのカーチェイスから燃えるし、何より流れた二曲目が大好きな曲だったのでかなり気分は高揚。友情含めた人間関係がややウェッティすぎる気もしたが、『1』の時からそういう作品だった、ジョンはずっとメソメソしている子犬のようだ。因果はめぐるという物語はこうなるとして、改めてヴィゴの息子は本当に余計なことをしたものである。彼が子犬にさえ手を出さなかったら……ねえ。ジョン・レグイザモ再登場ならずは残念。キアヌ、お疲れ様。

 カフェでカミさんと感想戦をしてから地元に戻り、寿司をつまんで帰宅。