不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

九月一七日、小惑星

 まだまだ疲れは身体に残っていたものの、まぁこれくらいなら大丈夫だろうと夕方の映画を予約する。それまでは家でのんびりしようと、Amazon prime videoでまた配信されていた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を見る、カミさんに「ここは小説ではこう書かれていたんだよ」と教えていたが、鬱陶しかっただろうか。そのあとはNetflixで『バーベキュー最終決戦』S2や『レスラーという生き方』などドキュメンタリーを一つずつ見たりして過ごす。

 夕方前に出かけて、昼飯が軽かったのでカミさんと鶏排一枚、ポップコーン一つを分けて食べて腹を少し満たしてから映画館へ行き、『アステロイド・シティ』を見る。毎作品変わっていてコメントしにくいウェス・アンダーソンだが、今作はまたいつになく変な映画であった。相変わらずのバキバキの構図に、センス良い色合い、そしてカメラの直線的な横移動ではあるのだが、ハリボテのような作風を逆手に取って、さらにハリボテを作るような人を喰った作品に仕立てており(あんなカジュアルな、まさにハリボテの核事件は初めて見た)、おもしろいけどこれは一体何なのかとも思う。エイリアンとの邂逅があると聞いてはいたので、どう描くのかと思っていたら、ゆるいど真ん中ストレートを不意に投げられてそのまま見逃してしまったような描き方であった、伝わるでしょうか。おそらくネタはたくさん詰め込まれているのだろう、どこかで解説を読みたい。「目覚めたければ眠れ」。

 タレカツ屋でカツカレーを喰って(鶏排を喰ったのを忘れていた)帰宅。