不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

寿司屋の謎

 仕事の所用で西麻布へ行ったのだが、ちょっと時間が余ったのでぶらぶら適当に散歩をして、センスのよい小さい店が多いんだなと思いながら歩いていて気づいたのは、妙に寿司屋が多い事である。数えたわけではないが、表の道にも裏道にもふとしたところにある。古い店構えもあれば新しめのところもあり、昼だったのでランチをやっている店もちらほらあるものの、だいたいまだ開店前であった。銀座に寿司屋があるのは築地が近かったという立地条件もあっただろうが(市場が豊洲に移転してから仕入れは面倒になったのだろうな)、西麻布に多い理由がいまいちわからない。カミさんは「高級住宅地だし、単価の高い飲食店をやろうとなると寿司屋になるんじゃないかな」と分析していた、わからんではない。寿司屋といえば、先日読んだ坂本龍一の自伝にある寿司屋が出てくるのだが、その店名を見てどこかで見たぞとずっと考えていて、今日寿司屋の多い街を歩いていて思い出した、ずいぶん前の「ザ・ノンフィクション」で見たのだ。その時は銀座に出店する様子をカメラが密着していたのだが、そこからロンドンに移転するなど活躍していたという。まさか何年か越しに全く違う本からその後の事を知るとは思わなかった。