不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

「二つで十分ですよ」

 数日前のタッチパネル云々の日記を書き終わった後で思いついて、翌日に書くつもりが忘れてしまい今日思い出したので書くが、タッチパネルだったらあの『ブレードランナー』の冒頭の名シーン「四つくれ」「二つで十分ですよ」は生まれなかったな、と無理やりにタッチパネルメニューのつまらなさを思いついた。まぁタッチパネルメニューなんてほぼチェーン店だけなのだし、システム化も言うほど悪い事ではないとわかってはいるが。私は『ブレードランナー』、そして『ブレードランナー2049』がとても好きなのだが、人間とそうでない者との曖昧な境界線、生命と真実の間をうつろうような物語自体もさることながら、あの近未来風景が好き、というか一種の憧れなのである。テクノロジーがハイテク化したのではなく、アナログがハイテク化した未来。無骨な凸凹した建物やガジェットの数々に、ここに住んでみたいと思う。やけに雨が多く、雨がないとなれば砂漠のような環境だけど。バティスタがあんないい役者になるとはな。テクノロジーといえば、『ブレードランナー』二作での描写は忘れてしまったが、たしか『マイノリティ・リポート』で傘がいまの傘そのままの形だったので、スピルバーグの発想力でも傘の未来型は作れなかったのか、傘は現時点がもう最終段階なのかと思った事があった。