不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

忘れていいけど思い出して

 二十年近く付き合いのある人から「君はいつからヒゲを生やしてた?」と聞かれたので、「初めて会った時からです」と教えたら驚かれた。驚きたいのはこちらだが、またかとも思った。日記に何度か書いているが、顔の印象が薄いらしくあまり覚えられない、ヒゲとメガネという特徴を持っているのに「ヒゲ生えてた?」とか「メガネかけてたっけ?」と言われる事多数、モヒカンにでもしたら覚えてもらえるだろか、しないけど。顔以外にもいろいろと自分の印象は薄いと自覚していて、果たして私という人間は誰かの記憶に残っている、また残るのだろうかと思う時がある。だが忘れないでくれと思った事はない、忘れていくものだ、私の事なんか忘れていい、そう思っているけれどここに書いている何がしかの言葉は、どこかの誰かがふとした時に思い出してくれないかなとほんの少しだけ願っていたりもする。