不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

月と星を喰う

 今宵は皆既月食で、そのうえ天王星食も同時で、これが日本で見られるのは442年ぶりの事だという。陰っていくのを「食べる」と表現するのがおもしろい。ちょいと天王星について調べたら発見されたのは1781年のイギリスだそうで、という事は442年前の1580年は天王星は把握されていなかったのだから、人類がそれと認識して観察するのは今回が初めての事になる。1580年は信長も家康がいた頃だ、月が陰っていくのを見て何と思ったのだろう、文献で残っているのかもしれない。皆既月食天王星食が次に日本で見られるのは322年後らしい、その頃日本という国はまだあるのだろうか、世界はどうなっているのだろうか、私の「見た」という言葉はどこかへ消えているだろうか、星だけは変わらずに存在しているだろう。