不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

三、四十分

 『あたしンチ』で父が漢方に手を出したものの、薬があまりにまずいのでせっかく作っても飲むのを先へと延ばそうとする、という回があったのを思い出したのは、自分も漢方を飲み出したからだ。咳がひどいので紹介してもらったところで自分用にオーダーメイドしてもらった煎じ薬、600ccの水を入れてトロ火で三十〜四十分ほど煮込んで量を半分にまで減らして出来上がりなのだが、なかなか表現に困る香りだったので覚悟はしていたものの味もしっかり表現しづらいもので飲むたびに顔にシワが入る。一言でいってしまえば身も蓋もなくまずいなのだが、かといって苦いわけでも後味がひどいわけでもなく、飲み終えてしまえば喉元すぎて何とやらなので、父のように飲むのを先延ばししようとは思わないのはよかった。効果のほどは、まだ飲み始めて三日なのでわからん、そのうち何かしらよい影響が出てくると期待したい。毎日鍋で三、四十分かけて煮詰める時間は、面倒といえば面倒だが滅多にない機会なのでそう悪いものではない。「トロ火で三、四十分」と聞くたびに何かの歌詞に似たようなのがあったなと悩んでいたが、今日ようやくわかった、ハイロウズの“コインランドリー”だ、正確には《小銭と3、40分》。


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