不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

やっぱり、おかしくて、哀しい

 本日『ファーゴ』シーズン3を見終えた。1と2は一人で一度見てカミさんと共に再見、3は二人とも初見。どのシーズンも生死があっさりしたものとして描かれており、映画のテーマ(キャッチフレーズ)である「人間はおかしくて、哀しい」が通底しているけれど、3は2010年が舞台でそれほど複雑でなくとも経済が絡んできて悪の様相が変わってきていた。悪は必ずそこにある、だが一方で善なるものとは言えないまでも悪ではない非日常的存在もふとそこにあったりする。そこらへんの塩梅が非常にうまくて、見ていて感心すらする。連続ドラマはいつも一話が薄く思えて、ある要素を引き伸ばしているかのように感じてうんざりする事があってあまり見ないのだが、『ファーゴ』はもともと余白や隙間が多いのもあってそこは気にならなかった。次第にその間によって善悪問答を問いかけているかのようになっていくからおもしろい。ところでシーズン4はもうできていて、スターチャンネルで先に配信されているようだけど、Netflixにはいつ来るのでしょうか。