不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

冷やし中華日和

 「冷やし中華日和だな」と昼に上司が突然言い出して、何を言うんだこの人はと一瞬思ったが要は食べに行かないかという誘いなのだとわかって、「そうですね、ピッタリですね」と返した。「じゃあ行こう」と予想通り言うので部内の何人かとついて行った。朝から日和だなと思い食べたかったそうで、俺も冷やし中華を食べた。一年くらい前に冷やし中華について書いた記憶があるが、嫌いではないが好きでもない。もし「冷やし中華食べたいから、行かないか」と言われていたらついて行っても違うものを注文しただろう。「冷やし中華日和だな」と言われて、確かにそうだなと思ってそう答えたので俺も冷やし中華を食べた。家での夕飯はたまたま同じ麺類でシーフード山椒焼きそば(とサラダ)だった、初めて食べたがなかなかうまかった。カミさんは味の濃い焼きそばを喰う時はどうしても白米も食べたくなるという、このあたりは俺はわからないのだがまぁ食べたければどうぞと、いつも俺より少なめに喰うカミさんが焼きそばの時だけは俺よりも炭水化物をとる、今日も軽めとはいえ一杯食べていた。ずいぶん前から俺は焼きそばを喰うたびにカミさんの白米を思い出すようになっていたが、たぶん今後は冷やし中華を食べるたびに「冷やし中華日和だな」という言葉を思い出すだろう、冷やし中華を自分で選んで食べる事はごく稀ではあるけれど。小さな一言の思い出。誰かの記憶の中に、俺のささやかな一言も思い出のキッカケとして埋まっているのだろうか。