不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

スピッツと赤い髪

 スピッツを聞いていたら唐突に中学時代のクラスメイトを思い出した、彼はスピッツが好きだった。“ロビンソン”がスマッシュヒットした当時、俺はスピッツとロビンソン、どっちがバンド名でどっちが曲名なのか知らないくらい音楽には興味が薄かった、本格的に音楽を聞き始めたのは高校からだった。だから彼が好きだといって魅力を話していたけれど半分くらい聞いていなかった、あれは悪い事をした、いまなら存分に語り合えるが会う事はおそらくあるまい。個性的な名前だったので検索したら見つかるかもしれないがそれはしたくない、したくないがちょっと気になる。そういった事をスピッツを流しながらカミさんに話したら、「高校のクラスメイトに『トレインスポッティング』が好きで髪を赤くしている子がいた。片田舎の学校で彼女だけだった。彼女だけはどんな大人になったのか気になる」と言った。スピッツが好き、映画の影響で髪を赤くした、自分の世界を持っているクラスメイトがうらやましかった、俺にはなかった、高校から世界ができ始めた。中学生の俺は周りからどう見られていたのだろう。自分でも本を読み始めた以外に特筆するところのない人間だったと思うが自分のイメージは自分ではわからない。