不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

一月三〇日、甘辛、北陸

 突如鰻を食べたくなって、先日喰ったはずだがとにかく欲求が生まれてしまったのだから何とかしたくて、とはいえスーパーの安い鰻は断固ノーなので家から少し歩いたところにある専門店へ昼向かった。注文から五十分待つのが普通という店で一度だけ来た事がある、うまかったがそれなりの値段なのでそれっきりだった。肝焼きヒレ焼き、そして鰻重。時間をかけて蒸したふっくらやわらかい鰻の味が広がる、といっぱしの事を書いているが食べている時は夢中で食べた、ああうまい。

 以前よく通っていた図書館に久しぶりに行って、カードの更新をする。いま常用している図書館は住んでいる地域とは別の地域で、図書館とは別地域に住んでいる人は最新刊を予約できないようになってしまった。最新といっても発行日から二年、あまりに長い。そこは駅方向だったので便利だから使っていたが、だったら駅とは逆だけどちょっと歩く程度の散歩で来られるここもまた使う事にした、そもそもこちらの方が蔵書数は多いし、そのための更新。早速二冊ばかり借りる。

 バスで駅前に出て、駅ビル内の喫茶店で茶を飲みながら仕事の資料読み。一時間ちょっとで切り上げて、帰りはバスでなく歩く。途中、新しくできていたテイクアウト専門の焼き鳥屋があって、のぞいたらうまそうだったから夕飯はこれにする。昼も夜も甘辛味になってしまった。スーパーにも寄って帰宅。

 夕飯後はAmazon prime videoで『北陸代理戦争』。ハナ肇、演技うまいんやな。成田三樹夫は相変わらずいい。それにしてもあのジープシーンはすごいな、ISでもあんな事はなかなかしないのでは。本作を勧めてくれた人に感想を伝えたら、「あれが昭和の人類補完計画」と言われた。そうだったのか、リリン……。この映画をめぐるノンフィクション『映画の奈落』を再読したいが、まずは未読のカミさんに読ませる。それにしても、ちょっと前の、ちょっとといっても九〇年代ですらもう三十年前なのだが、日本映画がマイブームになってしまった、いろいろ見たい。