不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派帰りたかった母の日日記

 悪夢を見て起きる。内容は忘れてしまったが嫌な夢だったのは覚えていて、かといって起き抜けの気分が悪いかというとそうでもないから不思議。カフェオレを飲んでから、ぶらぶらと外出、駅ビルに入っているC&Cカレーで昼飯を喰らってから会社に行く。作業中の仕事を進めて、夕方頃に仕上げる、無事に上司チェックでOKをもらう。一息ついて外を見たら大雨。早めに帰りたかったが、まだいくつか作業があるので帰られない、これを書いている今もまだいる、会社から書いている、会社で休日の日記を書くのは空しい事ではあるのだけれど、家で書いても同じだし、手が空いている隙間に、きっともうすぐ帰られるよなという願いと共に書いている、帰りたい。
 帰った、ここからは書斎で書いている。会社を出た時は雨がやんでおり、家に着いたらところで再び降ってきた、別に悪い事はなかったけれどよい事もなかった今日の中で唯一よかった事である。帰り道、スマートフォン内のある写真を探していたら、唯一スマートフォンで撮った、正確に言えば現像された一枚の写真をスマートフォンで撮った、亡くなった母の写真が目に入った、今日が母の日だった事はうっすら頭にあったので、それで引っかかったのかもしれない。母の実家の居間で、机に頬杖をつきながらこちらを見ている、これをカミさんが初めて見た時に「龍さんに似ているね」と言った。頬杖の付き方が、顔の角度が、視線の投げ方が、表情が、似ている、そうだが自分ではよくわからなかった。少しアンニュイな顔をしている母は何を思っていたのだろう、もっと写真を撮ろう、いろいろなものを撮ろう、デジカメだけでなくフイルムカメラでも撮ろう、何気ない写真を撮ろう、そんな事を思った。