今回の熱下がりは長かった気がするな。
ピエール・ルメートル『傷だらけのカミーユ』(文春文庫、橘明美訳)。これまでのシリーズ同様、今作も構成が光っており、一日がやけに長い一方、物語がなかなかドライブしないジレンマがカミーユの感情にリンクする作りが巧妙。だけど、今作は構成の妙ではなく、眼目はカミーユのボロボロの心身である。ある人物の独白が最後にああいう形になるとは。グッとくる完結編なんだけど、カミーユがボロボロのままではかわいそうだなぁ、とも思ったりしてしまった。
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