不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

巨星昇る

 渋谷で映画を見終わった後、映画館を出てiPhoneの電源を入れて、さて感想でも書くかとTwitterを開いて飛び込んできたのが、デヴィッド・ボウイの訃報だった。数日前、新譜の『★』をiTunesにインポートしたがまだ聞く前だった。
 ボウイを知ったのは吉井和哉経由でずいぶん前だが、好きになったのはここ12、3年くらいで、決して熱烈なファンではなかった。それでも、大きな衝撃を受けた。ニュースでの情報を繋げば、ボウイは18ヶ月間、癌と闘病しながら最後の作品だと意識して『★』というアルバムを作り、リリースしたのを見届けた後に逝ったわけである。さすがというか、見事というか、本物の完璧芸術家としか言えない。
 音楽は当然として、本当にフォトジェニックな人で、どの時代の、どの写真を見ても、かっこよくて、美しくて、こんな人がいるのかといつも驚いていた。代表的な写真、好きな写真はいくつもあるが、俺がデヴィッド・ボウイと聞いて最初に思い浮かべるのは何故かこの写真だった。バスター・キートンになったボウイ。儚くて美しい。