森田真生『数学する身体』(新潮社)。数学史兼自叙伝で、数学の歴史を振り返りながら、「身体」から生まれて抽象化し離れていく「数学」の次なる可能性、つまり再び「身体」と「現実」に近づく術を探る野心作。数学を扱っているものの、数式はほとんどなくて、門外漢でもわりと読みやすい。ただ、数学に興味ある人には少し薄いかもなとも思う。「身体」とは言っても捉えどころがない数学だが、アラン・チューリングと岡潔、二人の数学者の生涯を追う事で具現化させている。それにしても数学者ってのは、数奇な人生の人が多いよなぁ。いろいろ読んでみたい。
- 作者: 森田真生
- 出版社/メーカー: 新潮社
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