川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)。実は初の川上作品。たいそう評判がよかったので読んでみた。タイトルに「恋人」とあるのだし、きっと恋愛ど真ん中な物語だろうと思いきや、むしろ端っこの方にある物語だった。言うならば、恋愛という一つの点に寄り添うような。俺は別段、感銘こそ受けなかったけれど、こういう世界との対峙の仕方――端的に言うなら自分の足で立つ、時によろめきながらでも――をしているのなら、他のも読んでみたいなと思った。
- 作者: 川上未映子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/13
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 182回
- この商品を含むブログ (87件) を見る
- 作者: 楠見清
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック
- 発売日: 2013/07/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る