筒井康隆『偽文士日碌』(角川書店)。自身のHPでの日記*1をまとめた待望の一冊。碌は「碌でもない事」の碌。どれくらい加筆・修正を施したのかは知らないが、こうやって紙でまとめて読んだ方がおもしろく感じるのは気のせいかな。さすがにお年を召されて『腹立半分日記』の頃より罵詈雑言は少なめだし、わりと丁寧に日々を綴っているけど、ユーモアと毒は衰え知らず、それどころかますます磨きがかかっているかのようだ。前からわかっていたけど、筒井さんは本当に意地が悪くて、本当に誠実だと思う。だから好きだ。日記で何人かの友人・知人が亡くなり、その方々の年齢が近い事もあってしょんぼりなさっている記述があったが、筒井さん長生きしてくださいね。とりあえず未読の筒井作品と、ついでに大江健三郎の小説を読んでみるかな。何はともあれ、太田が悪い。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/06/27
- メディア: 単行本
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いわゆる画家宣言―横尾忠則の画家の日記’80‐’83 (ちくま文庫)
- 作者: 横尾忠則
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1991/12
- メディア: 文庫
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- 作者: 木佐木勝
- 出版社/メーカー: 現代史出版会
- 発売日: 1976/04
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