不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派『本が崩れる』日記

 吉井和哉テレホンショッキングに出たそうなので、「いいとも増刊号」を楽しみにしていたら、マラソン中継でつぶれてやがんの。ガッデム。サンジャポに回せば、やれ小向だの沢尻だのと騒いでくっだらね。テレビを消して掃除。
 その最中、台所と部屋の間にある引き戸を引いたら台所側からゴトッと音がして(俺は部屋にいる)、なんやろと戸を開けようとするが開かない。どうやら引き戸の前に積んであった本が崩れて、つっかい棒のようになったようである。
 「である」って流暢に思っている場合ではない。わずかな隙間から手を伸ばしたり、棒で本を建て直そうとするも、うんもすんもない。引き戸にはすりガラスが入っているのでそれを割る事はできるが、できれば避けたい。部屋側は本棚、台所は食器棚で埋まっている方の戸を試しに開けてみると、隙間をぬって何とか崩れた本まで手が届いた。無理やり向こう側へ本を突き崩し、戸を開く事に成功。やれやれ、ちょっとした草森紳一体験だった。今回は事なきを得たが、この本はなんとかせなあかんな。
 昼飯を喰ってから(カレー)、渋谷へ向かい、kjと待ち合わせ。「プラネタリウムに行きたい」という天文好きのkjに付き合って、渋谷区文化総合センター大和田にあるコスモプラネタリウム渋谷へ行く。定員120人で、夕方の回まで満席のよう。仕方なくチケットを買ってから、ぶらぶら。途中、近くにあったアニメイトにも入ってみた。ずいぶん前に入った事があるな。BLものに目がくらくら。
 プラネタリウムは「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 帰還編」と題し、探査機「はやぶさ」の話をやった。よく知らなかったので、どういうプロジェクトで、どういうドラマがあったのかなど、丁寧な説明はよかったし、3Dのような映像もなかなか見ごたえがあった。しかしナレーションが、なんというか、「はやぶさ」を擬人化させるかのような言い方(「キミ」とか「××なんだ」とか)でイライラさせられ、ドキュメンタリーではなく無駄にドラマチックにしようとする言葉、挙句「心の絆」とか言い出したのにはイライラどころかあきれ果てた。スタッフロールのあとに「この作品をはやぶさプロジェクトにかかわった人に捧げます」という文面が出てきたが、この内容ではささげられても困ると思う。技術者たちが頑張ったのに、精神論に終始しているので。映像がよかっただけに、げんなりしてしまった。
 それにしてもプラネタリウムなんていつ以来か、ちょっと思い出せないのだが、宇宙に思いをはせられると、いつも怖くなってしまうので、途中で思考を遮断してしまう。
 丸善&ジュンク堂をのぞき、立ち喰い寿司屋でちょいとつまみ、コーヒー飲んで解散。
 帰って、たまった郵便物を処理していたら、カード明細書ですっかり忘れていた支払いを思い出す。勢いで買ったものだ。無駄遣い……と言っていい。あー、やっちまったなぁ。ライブチケットも何枚か買ったので、緊縮財政にしなければ。
 こんだけ働いているのに、別にものすごい高額ってほどでもない金を使っただけで落ち込んでしまうような給料なんだよな、と自身の状況を振り返り、思わず「虚無感が」などとTwitterで呟いてしまったが、そんなたいそうなものではなく、なんだか情けなくなってしまっただけである。
 気分転換に風呂へ入る。映画の感想は、やはりまとまらないので明日。日記を書いて寝る。