不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

心淋しきアメリカ人

 川本三郎『フィールド・オブ・イノセンスアメリカ文学の風景』読了。アメリカ文学、そしてアメリカ人の根幹についての評論集。えっらい面白かった。
 歴史もなく、だだっ広い荒野にいるアメリカ人。存在感が揺らぎ、アイデンティティを持てないアメリカ人。アメリカ人が失ったものは「無垢」。孤独だからこそ、求めているものは「無垢」。
 本当に複雑だな、アメリカって国は。
 ちなみに解説(エッセイ)は村上春樹。なかなか読めない内容でよかった。貸してくれたHZさん、有り難うございます。