不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

半分夢の中

 昨日、書いた通り仕事の途中ではあったが先にあがらしていただき、友人の結婚式に向かう。その友人は不発連合の一人なので、さすがに行かない訳にはいかない。場所はお台場である。
 先に来ていた連中と合流し、打ち合わせ。何の打ち合わせかというと、友人代表スピーチである。我々に頼むとは、危機管理能力が不足している男だ。一人ではなく7人に一括で頼んで、まとめたつもりだろうか。驚くほど無芸な人間達が集まったのでできる事は何もない。結局、日本酒一本を回し飲みしながら30秒ずつコメントしていく、という結論に至った。力業である。というか、下戸で徹夜明けの俺にもそれを強要するとは、オマエラ鬼か。
 15時より挙式。後ろの方でいいやと思っていたら、席が足りなくて立ち見であった。ふざけんな。始まるなりCGのイルカが出てきて笑ってしまった。何だこりゃ。後は普通の式でした。
 移動し、披露宴。不発連合は一つのテーブルにまとめられた。新郎・新婦入場時の曲がオレンジレンジの“花”だった(他で使われていたBGMはMr.Children)。ベッタベタですねぇ。新郎の会社の上司のスピーチから、経歴紹介とここまでは普通。新婦がお色直しで席を離れ、新郎も一旦引っ込む。その時の曲がSKID ROWの“Monkey Business”。ここは自分を通したんだな。「新郎のテーマソングです」と司会が紹介していたが、そんな事は聞いた事ないぞ。我々は大盛り上がりだったが、周りは……。
 食事をしながら待つ。その間、段取りを確認するSが緊張しているのか落ち着きなかった。再び入場してきて、スピーチである。まずは新婦側の友人が歌を披露。その次、我々、また新婦の友人という順番。新婦の友人二人とも歌を歌い、かなり上手かった。しかし、何というか、カラオケを聞いているような気分だった。俺ならあんまり嬉しくないが……ま、いいや。
 さて、ついに我々である。
 9人(会場にいた知ってる奴も二人巻き込んだ)ぞろぞろマイクの方へ。まずSが挨拶と何をするか言うのだが、途中で先走ってもう飲み出しやがった。そこでBGMが流れる。む、“リンダリンダ”ではないか。 
《しゃ〜しん〜には うつらない〜 う〜つ〜くしさ〜 が あ〜る〜か〜ら〜
 ………リンダリンダー!!!》
 曲のリズムが速くなった瞬間、段取りなんざ吹っ飛んでしまい、凄い勢いで回し飲み、がなるように一言いっていく。「おめでとう!」「また飲もう!」「奥さん、帰りが遅いのは仕事ではなく我々と飲んでいるからです!」云々。俺もちょっと飲んでしまい、一言。
「誤解して結婚して、理解して離婚するそうです。誤解し続けていってください!」*1
 一巡したところで、一升瓶を新郎に渡し、飲ませる。飲み終わったら、我々がメッセージを書いたものを貼り付けたボードを渡して終了。盛り上がったテーブルもあるが、ひいているテーブルもあった。仕方なし。アドリブの割にはうまくいった。その後、壇上での写真撮影では出身大学の応援歌なんぞも。
 最後の両親への挨拶。新郎・新婦が両親の元へ行く……のだが新郎の足元が危うい。まさか酔ったのか? そんなに日本酒の量はなかったはずだが。挨拶をし、ふらふらしながらも、最後の謝辞をしようとする。って、マイクスタンドを持つな。YAZAWAか?! 「えーっとですね、本当にですね、今日は、ありがとうございます!」。うん、酔ってる。
 二次会へ移動。眠気とアルコールで3/4寝ているような状態な俺。それでも友人のお祝いだと行ったのだが、やはり新郎はベロベロに酔っており、まともに歩く事もできない状態。新婦呆れ気味。そりゃそうだ。さらに、何故かF*2も泥酔。新郎の弟に説教するわ、誰彼構わず頭突きをかますわ、絡みまくるわ。周りがさざ波の様に退いていく音が聞こえたのは幻聴ではないだろう。あんなに荒れているのは久し振りに見た。ワインとビールのちゃんぽんが効いたのか。結局、知らない人と交流する事もなく、店員は怪訝な目でこちらを見る、というなかなか愉快な二次会であった。
 終了後、さすがに限界が来たので帰る。夢現な結婚式、何が何やら。ま、とりあえずおめでとう。疲れた。徹夜明けに結婚式に行くものではない。

*1:某編集者の言葉。

*2:何度かこの日記に出てきた不発連合・人間魚雷のFである。