不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

参考にもならん

 オリコンが「最近、感動を忘れていませんか?〜自分の価値観を変えた本」というアンケートを行なったそうだ。結果は

  1. 東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』リリー・フランキー
  2. 五体不満足乙武洋匡
  3. ぼくの靴音堂本剛
  4. 『“It”(それ)と呼ばれた子』デイヴ・ペイザー 『小悪魔な女になる方法』蝶々
  5. 『僕は勉強ができない』山田詠美 『赤毛のアンL・M・モンゴメリ 『星の王子さまサン・テグジュペリ 『国家の品格藤原正彦 『モモ』ミヒャエル・エンデ 『ハリー・ポッターJ・K・ローリング 『スピリチュアル子育て』江原啓之 『DeepLove』yoshi 等

 うん、えーっと、ね。
 「一ヵ月に一冊、本を読んでいるから趣味は読書かな☆」みたいな人に聞いたアンケートでしょうか。5位には、まぁこういうアンケートによく出てくる本がちらほら見えますが、上位三冊を選んだ人にどういう風に価値観が変わったのか聞きたい。問い詰めたい。
 『東京タワー』を読んで「お母さんを大事にしようと思った」じゃないだろうな。『五体不満足』を読んで「頑張って生きていこう」じゃないだろうな。それは「価値観変わった」わけじゃないと思うよ。本自体はいい本だと思うけど。だってさ、この本読んで抱くものって、当たり前っちゃ当たり前じゃない? 価値観変わるのなら、読む前のアンタが余程おかしかったんだと思う。え、そうでもない? 世間はそんなもの? そうか……って、俺は誰に話しかけているんだ。
 でも、堂本剛の本に至っては想像もできません。しかも40代でも2位だったそうだ。どういうことなんだよッ! 俺は誰に対して言ってるんだ。
 俺は感動や衝撃を受けた本は沢山あるけど、価値観を変えたと聞かれると答えられない。勿論、読み終わった後、物事の見方が変わったりした事はあるけど、「価値観」とまでは……一年前に読んだ時と、今読んだ時との感じ方が違うって事の方があるな。いつの間にか影響を受けて、変わってきているんだろうか。上記のアンケートに答えた人は、読後、明確に変わったと思ったのだろうか。アンケート如きにそんな事まで考えないのか。それにしても、ベストセラーが上位って、安易なアンケート結果だよなぁ。