腐敗したゴミから腐敗した権力(精神)への痛烈な一撃。「この街が輝く日まで」という牧歌的副題がイラつくのは、『週刊文春』で中野翠が《舞台の大半がゴミの山。単純に生理的に辟易してしまった》と書いた独善性と同種のものだろう。たしかにこの映画は現…
何はともあれ、序盤の床屋での長回しシーンに胸を鷲掴みされた時点で、俺はこの映画に取り込まれたのだろう。北野武を思い出す、ほんの少しの空白後の弾丸劇から始まり、極彩色で精度の高いショットの中で、ゆらりゆらめく雪や息、湯気の消え入りそうな白さ…
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