不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

2007-11-11から1日間の記事一覧

心のわだかまりが見えない

小林信彦『決壊』読了。埋もれていた一冊。これを買った記憶がない。 当時の著者の状況や空気を表現しているのだろう。収録された4篇の主人公は、身も心もあっちこっちと漂流していて、他人のなすがままで、はっきりしない青年達ばかり。それがもどかしくて…

八日目の光景

角田光代『八日目の蝉』読了。個人的には、角田作品で一番良かった。 赤ん坊誘拐事件である。だから長篇サスペンスと謳われているのだろうが、これはサスペンスではない。家族の物語だ。1章は犯人の視点で、様々な思いを抱きながら、何とか逃れようとする描…

休日派四十九日日記

祖母の四十九日。寝坊した。 お経を読んだ後、納骨のため墓に行こうとしたら雨が降ってきた。かなり強い。ドシャ降りの中、納骨して花を飾り線香を焚く。やれやれ、何とか終えた、と墓を離れたら雨が上がる。「祖母さんのいたずらか?」と喪主達は笑っていた…