先日カミさんと私が入った回転寿司屋は真ん中に板前が握る場があり、それを寿司のベルトと客席がぐるっと囲んでいる、まぁよくあるタイプの店なのだが、違うのは握る人が一人だけだった事だ。一辺に座る客は三〜四人なので最大十二〜十六人入り、私たちが店にいる間にいたのは出入りはあるが十人弱だったはず。最近はどこの店でも回転寿司のベルトに寿司はほとんど載っておらず、客が注文するスタイルになっていて、ここもそうで、となると十人弱の注文を一人で捌く事になる。一人だいたい二〜三皿は頼み、タイミングのズレはあれど次々に注文が降ってくる。よほど早く握れて、かつ記憶力がいいのかなと思っていたが、出てくるスピードは普通だし、注文もちゃんと間違えていた。焦ってはいなかったようだが、大変そうで何だか注文しずらい。しかし私たちが注文しなくとも他の客はするからまた詰まっていく、隙間はない。二人とも二、三皿ほど食べたところで、ここで退散しようとアイコンタクトをして店を出た。あれでは板前も客もたまったものではないだろう。この時たまたま一人だったのか、それとも人手不足でいつもそうなのか、そこだけが気になるが、味は悪くなかったけれどたぶんもう行かない。