不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

一月一九日、テオ・ヤンセン

 姉に教えてもらったオランダのアーティスト、テオ・ヤンセンの展覧会が千葉県立美術館で行われているとこれまた姉に教えてもらい、一月二一日が最終日、さらに土日の天気が寒くて悪いとの事で、ならばこの平日最終日で晴天の今日金曜日が狙い目であろうと思い、すっかり重くなった腰をあげて千葉へと向かったのであった。今年は心身のために遠出をするのが小さな目標。東京駅の京葉線のホームまでの長さを久々に実感しながら、京葉線で揺られて五十分ほど、最寄りの千葉みなと駅へ着く。海浜幕張よりも先へ行ったのは初めてだ。またまたまた姉に教えてもらった海沿いの店で昼飯を喰らってから、「テオ・ヤンセン展」 *1へ。

 平日でもそこそこの人手だが鑑賞に問題なし。作品一つひとつが大きいので数は少ないものの、すぐ近くまで行けるしミニチュアもあれば実際に手で動かせるものもあり、楽しい。室内でストランドビーストが動く姿も見る事ができた。風というエネルギーをどこを通じてどこに貯めてどこに出すかが計算されている紛れもない物理による物体ではあるのだが、それぞれの足などが均一的に動くのではなくバラバラで、その動きが有機体・生命体のように見せている、風を食べる生命体なのだという寓話的な説明も受け入れてしまう。日本はオランダのように風が強くないし、いちいち移動させるのが難しいのはわかっているので室内での展示で満足はしているものの、晴天の海岸を歩いている姿をいつか生で見てみたい。



 美術館内の喫茶店で一休みしてから隣のポートパークへ行く。誰もいない海岸が気持ちいい、千葉の海はクラゲが打ち上げられるとは噂で聞いていたが(『幕張サボテンキャンパス』で知ったはず)、本当に透明なプルプルしたものがそこかしこにあった。ここまで来たからとポートタワーにも登ってみたのだが、私の高所恐怖症のツボに見事にハマってしまったようで、冷や汗をかき、終始顔がこわばってしまい、身体も動かないので早々に下に降りてしまう、せっかく金を払ったのに、カミさんゴメン。高所ならどこでもこうなるわけではないのだが。

 夕方になると少し寒くなってきたので帰宅ラッシュになる前に帰る。地元のお気に入り居酒屋で早めの夕飯、新年最初だったので店長がわざわざ挨拶に来てくれた、今年もうまい、よろしくです。帰宅し、あとはぼんやり。