不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

一〇月七日、マッコールさん

 久々によく眠れて一時間ほど寝坊。昼前に外出し立川へ。昼飯は時折前を通るラーメン屋で担々麺、カミさんは青菜そば。フリーマーケット会場を軽く回遊してからシネマシティⅡへ。イコライザー THE FINAL』。原題では『3』で「THE FINAL」は邦題なのだが、本当にこれで終わるのだろうかと思いつつの鑑賞。

 世話焼きDIYおじさん(『1』)でも、「善悪でなく、正しい選択をしろ」とお節介をする詩情溢れるおじさん(『2』)でもなく、これまでにもあった「私の心地よい居場所を乱す奴は許さない、絶対に」をより純化させた怪物の誕生である。夜のアクションシーンはもはやホラー、ほらマッコールさんがやってくるよと都市伝説になるだろう。なのに本人はあんな笑顔ができるのだからすごい。ドラマにもアクションにも溜めも躊躇いもなく、これまでは平板に思えたはずなのに本作ではどこか流麗な一筆書きのように見えた。上映時間が『1』132分、『2』121分で、どちらも「冗長、15分くらい削れ」と言い続けたら本作は109分で過不足なかったので、私の目もあながち節穴ではない。シリーズの要素を入れすぎずにデンゼル・ワシントンの演技に全てを託した監督は偉い。シリーズで一番好き。「人生はタイミング」だが、同時に「人生は不意打ち」だなとしみじみ感じさせる、あの時あの一発がなければこんな事にはならなかった。ドラマのミクロとマクロの相互補完など、脚本もよかったし、劇伴も歪んだ音がトレント・レズナーのようで好みだった。これで終わってもいいけど、ちょっと続きも見たい、「紅茶を飲むのは老女とイギリス人」というイタリア人の偏見を描くアメリカ映画でした。

 カミさんとキャッキャしながら地元に戻り、少し早い誕生日プレゼントで鞄を買ってもらう、有難う。夕飯どうしようかとぶらぶらしていたら、駅ビルの催事で五平餅が売られていたのですぐさま買って、他にお惣菜を購入して家で喰う事に。せっかくなので一作目の『イコライザー』をNetflixで見てみる。初見の時の冗長でかったるくて思わせぶりという感想は変わりないのだが、「こういうものだ」とわかった上で見ると妙におもしろいから不思議。ゲラゲラ笑いながら見てしまった。


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