不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

JLG

 ジャン=リュック・ゴダールが亡くなった、九十一歳。ゴルバチョフが、エリザベス女王が、ピーター・ブルックが逝ってもそうは思わなかったが、ゴダールが逝ったら大きな一時代が終わったんだと思った。全てではないが作品は何本も見ているし偉大な映画監督である事も承知しているが、とりたてて好きというわけではなく、新作を指折り数えて待つ経験もない。だが訃報を聞いた瞬間は驚いてしまった。具体的な年齢は覚えていなかったが、ぼちぼち逝っても不思議ではない老人だと知っていたはずなのに。と思っていたら、報道によると「彼は病気ではなく、ただ疲れていたのです。それは彼が決めたことであり、それを知ってもらうことが重要だった」*1そうで、スイスで自死(自殺幇助)を選んだという。晩年の映画は私には理解しきれなかった、晩年の彼が一体どんな生活をしどんな悩みを抱えていたのかはもっとわからない。ただ、ジジイになったゴダールの姿は結構好きだった。