不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

五月一四日、後悔

 寝に入った時と起きた時がほぼ同じ姿勢で、寝返りを打ったのだろうかと我ながら疑問に思うほど深い眠りだったようだ、それでもなお疲れで身体が重い。引きずるように起きてカフェラテを飲んでから、よろよろと用意をして出かける。寿司をさくっとつまんでから会社へ行き、黙々と仕事。今日は省エネだと決めていたのでゆるゆる作業していたら、ある仕事相手の訃報を知る。社会人になってすぐ知り合った人だからもう二十年近くの付き合いだった。数年前に鬱病っぽくなって(正式にそう診断されたかはわからない)、仕事としては最低限の付き合いになってしまった。ちょっと連絡をとってみようかなと思うのだが、メールに何て書くのがいいのかと考えているうちにどんどん時間が過ぎ去り、ついに今日を迎えてしまった。何度一緒に現場に行った事だろう、何度「こうしましょう」と話し合っただろう、何度軽口をたたき合っただろう、何故メールを一つでも送らなかったのだろう、いつだって遅すぎて後悔する、遠くから冥福を祈るしかなかった。