不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

文旦の黄色

 風呂上がりのカミさんが言ってきた。今日も風呂に文旦の皮を入れたのだった。

「文旦の事をどう思う?」
「どうって?」
「龍さんは文旦の、あの黄色に何を思う?」
「黄色に、何を」
「おいしかったなとか、皮をお風呂にいれて気持ちがいいとか、猫が嫌がるとか」
「文学的な問いかけに思えたが、即物的な例だな。君は何か思ったのか」
「満月です」
「満月」
「黒猫の横に置いたら、夜と月」

 それから我が家では文旦は月になりました。