戦国時代に興味はあるが特段に好きな戦国武将はいない、カミさんは武田勝頼が好きでその理由についてはここでは割愛(忘れたので)。好きだけならまだしも尊敬する人として織田信長など武将の名を挙げる人を不思議に思っていた、俺は武将でなくとも尊敬する人はいないし人生に師は求めていない(いまのところ)、しかしまぁ好きな武将がいる事はわかる、思い入れがあるのも悪い事ではない。以前、突発的旅行の行先を考える際に武田神社のある甲府にしたのだが(距離はあれど行くのが簡単だったのも決め手だ)、今回は満を持してなのかどうかは知らんが、カミさんが指名したのは諏訪湖であった(ここもまた距離はあれど行くのは簡単なので)。数日前に熱くプレゼンされ、ええやないか、行こう、となったわけである。
猫もいるので一泊二日、となれば初日は午前あるいは昼には出発するものだが、今回は金曜きっちり仕事をして、少しだけ早めに会社を出てからカミさんと合流し目的地へ向かう、というスタートになった。旅館に到着した時は22時前、明日のチェックアウトは10時とすると12時間しか滞在せず、うち数時間は睡眠なのだからそれなりの値段を払っていい宿に泊まる意味があるのか、という問いも生まれるのだが、温泉がある場合は問題ない、むしろ意味がある。部屋もくつろげるよい部屋だし、今回は温泉を独り占めできた、そのうえ朝も入ったのでさらに倍してドンでお釣りが来る。ただ、ネットでの評判が高かった朝食はそれなりで、期待が高かった分ちとガッカリしたけれど。旅館に荷物を預けて、諏訪湖周辺散策を開始。
旅館で周辺ガイドマップをもらい、それを目安に動く事にしたのだがこれが失敗で、というのもあくまで旅館を中心にした案内程度の地図だから詳細ではない、いや詳細でないのはわかっていたのだが、縮尺がいい加減なのだ。そんな事くらい気づけよと言われればぐうの音も出ないのだがグウ、「ここからここまでこれくらい歩いたのだから、あそこまではこれくらいだな」と軽く思っていると痛い目に遭う、遭った、旅館から少し離れたところはもう知らんと言わんばかりにいい加減で、いけどもいけども目的地に着かず、かといってバスもなければタクシーも通らないので自分の足で前に進むしかなく、「退く事をしない、これが戦時中の日本兵の考えか」とカミさんが(嫌味ではなく冗談として)零すのを聞きながらひたすら歩く羽目に。旅行でも基本的に歩く、散歩散策がメインではあるのだが、予想以上に遠い上に知らない街だとより遠く感じて、より疲れる、旅行をするたびにそれを忘れる。まぁそれもまた旅のおもしろさではあるけれど(強がりではない)。
以下、写真と一言コメントで旅の様子を。
諏訪湖の亀遊覧船、憎たらしい顔をしている。
鴨はとにかくおしりがかわいい、群れだと特に。
波打ち際、カミさんと私。
スワンボートとスワンペイント。白鳥は見なかった。
諏訪高島城。こじんまりした城。
城の庭、風情あり。
隣接公園のブランコ、どこか不穏。
鳩と友愛、どこかで聞いた事があったような。
ごん太の群れ。
突発的旅行での突発的鰻重。
石穴にはまる私。
足湯。
物語を感じるベンチ。
諏訪大社下社秋宮。ここまでずっと歩きで、めっさ疲れた。
タクシーで旅館に戻り、荷物持って駅へ。飛行機雲をよく見た。帰った。