不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

虚しさの弁当

 もちろん料理が苦手という人はいるであろう、どうしてもおいしく作れない、そんな事もあるかもしれない。しかしそれは個人の話であって、金を出して食べるものならばある程度のおいしさは当然求められるわけだが、時折あなたは何故これを客に出していいと思ったのか、あなたのおいしさの基準は何だと胸ぐら掴んで問い詰めたくなる料理を平然と出す店もある、本当に不思議な話だ。しかしまずいものは、変な言い方になるが食べ応えみたいなものがある、何なら後でネタにして笑い話の一つになろう。だけど、たまにまずいはまずいのだが、食べられないまずさではなく、以前書いた卵かけご飯の如く、ああこれは虚無だ、喰って俺は虚しくなってしまう、という食べ物を出す店がある。今日、上司の代理で行った昼食会で出た弁当がまさにそれ、食べたら逆に腹が減る。ならば残せばいいかというと、食べ物は食べ物なので丸々残すのも嫌なので、しぶしぶ八割くらい食べる。あの弁当はどういうつもりで作っているのだろう。自分で食べてうまい、金取れる、お客さんも満足する、と確信して作っているのだろうか。本当に、作り手に、心から問うてみたい。