不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派カツカレーのカツは薄めでお願い日記

 映画前に昼飯を食おうと、映画館がバルト9だったから新宿三丁目あたりをぶらぶらしていたら、ランチでカレーを出しているバーを見つけた。経験則としてこういうバーのランチカレーはうまい、経験といってもこれまで二回くらいかないのだが、何となく大丈夫だろうと思って入る。ズラッと酒が並んでいる棚の前で昼にカレーを食べるシチュエーションがおかしくて好き。ミニサラダがミニとは言えない量でうまし、カツカレーのカツは大きく薄めという理想のもので、カレーはもちろんうまいから、絶品とは言わないけれど個人的には満点だった、また来る。
 バルト9のロビーで本を読んで時間を潰し、見たのは『アンダー・ザ・シルバーレイク』。賛否両論の噂は聞いていたが、確かにこれは厄介な。やろうとしている事はわかるし、つまらなくはないけどおもしろくもなく、見終わって最初に思ったのが「なんだこれ」だったというのが偽りなき感想。
 ちょっと不完全燃焼だったので、帰らずにもう一本、昨夜アタリはつけていた、シネマカリテで『負け犬の美学』。弱いロートルボクサーの最後の試合、あざとさもあるけれど、余計なノイズがなく、スマートでかつストレートでいい。「負け犬」でも「美学」でもなく、そこにあるのは「ボクシングとボクサーの人生」そのものだった。満足。
 帰宅。夕飯は豚の生姜焼き、長芋ポン酢、大根と油揚げサラダ、白米、味噌汁。食後にカフェラテを飲んで、風呂をいれている間に夜の散歩、久し振り。カミさんのリハビリも兼ねてで、昼に比べて目に入る情報が少ないので楽であると同時に怖いらしい。歩きながらカミさんが「急に寒くなったね」と言うので、「病気で入院したり自宅療養したりしているから、気づかなかったんだよ」と言ったんだけど、俺は俺でこの九月十月の記憶が薄めで、気づいたら今歩いているような感覚がある。さすがにこのまま年末まで過ごすのは嫌なので、ちょっと気を取り直したい。取り直せるのか。
 入浴。日記書き。読書。寝る。実は明日も休みです。