不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

最近読んだ本

 千葉雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋。続篇が出たタイミングで読んでみた。勉強するとキモくなる、新しいノリを獲得する……といったカジュアルな言葉で語る勉強という哲学。自己啓発的な部分が乗れない時もあったけれど、刺激になった。これがベストではなかろうが、実践編も参考になったし。とりあえず使い勝手がわからず削除したevernoteを再インストールした。

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

 栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』(タバブックス)。気になる書き手、栗原康の前に出た本が地元の本屋にあったので読んだ。強く頷かざるを得ないタイトルである。内容は個人的な話を踏まえたエッセイ評論集といった具合だが、よくぞここまであっけらかんと、理論破綻もしながら(してるんかい)、堂々と消費社会へのアンチテーゼを掲げたものだと感心。相変わらず平仮名を多用した文章が、妙なグルーヴになっている。『イングロリアス・バスターズ』についての項が特によかった。
はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言