不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ノーモア・ノーモア映画泥棒

 本日は友人が試写会に当たってその便乗での映画鑑賞だったわけだが、試写会というよりもイベントで、それは日本国際映画著作権協会「世界知的所有権の日・記念上映会」というものであった。
 世界知的所有権の日は、《すべての国の発展における知的財産の役割とその貢献を強調するとともに、人間の試み・努力に対する意識及び理解の向上を図る》という目的のもとにできたそうな。要するに「所有権守れ、海賊版撲滅、違法ダウンロード駄目!」という事。映画上映前に駐日アメリカ大使のスピーチがあった。何で駐日アメリカ大使の話を聞かねばならんのか、アメリカ繋がりだからだろうか、いまいちよくわからんがまぁそれは半分聞き流した。
 ただ、そのあとで「客席に映画泥棒がいます!」とあのキャラが出てきて捕まえる、というイベントがあったのにはウンザリした。あのねー、そりゃーほとんど全ての映画の前に流れるからみんな知っているだろうし、踊っている人の素顔がカッコいいとか言われているけれど、このキャラが好かれていると、このイベントが楽しいと本気で思ってんのかよ。とても意味があるCMとは思えないし、被害妄想気味とも思うが観客を泥棒呼ばわりしている気にもなるので、とても好きになれん。それをわざわざイベントにするかねぇ。
 と、見る前からゲンナリしたわけだが、見たのは『リンカーン』で、これがすばらしかったのでもういい気分になってしまったから単純である。スピルバーグ横綱相撲。個人的好みはさておき、映画の質や格みたいなものが恐ろしく高い。演技と脚本は当然ながら、カメラ、編集がずば抜けている。これら要素ががっぷり合わさり、監督が存分に手腕を振るっている。政治劇だし、一方的に話すシーンが多いが、全く退屈しなかった。
 映画の感想書いてないなぁ。書こう。と何度も書いている。書こう。